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子どもに多い中耳炎。難聴を引き起こすこともあります。
平成30年7月更新
中耳炎は子どもに多い病気で、放置しておくと慢性化して難聴を引き起こすこともあります。
風邪を引いたときには、こまめに片方ずつ鼻をかみ、細菌が中耳に入らないようにすることが大切です。
鼻の奥の部分と「中耳」とは、「耳管」という細い管でつながっています。「中耳炎」は鼻の奥にいる細菌が耳管を通って中耳に感染すると起こります。子どもは耳管が短く、傾斜もなだらかなため、細菌が中耳に到達しやすくなっています。そのため「中耳炎」は5、6歳までの子どもに多いのです。
症状が軽い場合は「解熱剤」などで熱を下げて、体調を良くすれば治ります。しかし38度以上の熱があったり、耳だれを伴っているなど、症状が比較的重い場合には「抗生物質」を服用して、体内の細菌を取り除きます。
中耳に膿がたまっている場合は、鼓膜を少しだけ切開して膿を出すこともあります。ほんの小さな孔なので、すぐに塞がり、聴力に影響を及ぼすことはありません。
急性中耳炎が治ったあとは、耳鼻咽喉科で聴力検査を受けてチェックしておく必要があります。
予防には、ふだんから鼻をかんで、鼻の通気性をよくしておくことが大切です。特に風邪を引いたときには、鼻の中の細菌が中耳へ入らないようにするためにも、こまめに鼻をかむようにしましょう。