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大阪府医師会について

会長あいさつ

大阪府医師会の茂松です。
 千葉県に大きな被害をもたらした9月の台風15号に続いて、10月12日には台風19号が上陸し、関東・甲信越や東北地方におよぶ広範囲で河川の氾濫による甚大な被害をもたらしました。全国で延べ140以上の河川で氾濫を引き起こし、亡くなられた方も80名を超えたと伝えられています。復旧には相当の時間がかかりそうですし、いまだに避難所での生活を余儀なくされる方もおられます。医療機関も浸水被害で大きな被害が出ました。お亡くなりになられた方、被害に遭われた方に、改めてお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、1日も早い復興をお祈りいたします。

 さて、近年のがん治療の進歩は目覚ましく、「がんイコール死」という概念が覆されつつあります。しかしながら、その一方で、「がんを治療しながら、どのように社会生活を過ごすのか」という新たな課題が浮上しており、治療と仕事を両立させるための就労支援や、治療費などの問題がクローズアップされてきております。

 また、インターネットの普及に伴い、様々な医療情報が溢れ、中には効果や根拠が不確かな情報も拡散していますし、真偽不明の効能・効果を謳った健康食品なども出回っております。

 こうした現状において、10月22日に「がん医療を考える――その知識、本当ですか?」をテーマに公開討論会を開催したところ、約300名の方にご参加をいただきました。がん治療に対する府民の関心の高さがうかがえるとともに、医師としての専門的な見地から、正確な情報を分かりやすく届けられたと考えております。

 なお、討論会の模様が11月3日(日)午後8時より9時まで、毎日放送ラジオで特別番組として放送され、また、11月23日の毎日新聞朝刊に特集記事として掲載される予定になっております。ご興味のある方は是非ともご視聴・ご一読いただきますようお願いいたします。

 また、各市区町村において、医師会・歯科医師会・薬剤師会と行政などの連携のより、健康展・健康まつりが開催されています。医師会員による健康相談や各種健康測定、健康に関する講演などが行われておりますので、ご近所で開催される場合は足をお運びいただき、改めて健康について考える機会にしていただければ幸いです。

 ところで、厚生労働省が、地域医療構想の実現に向けて、病床数の削減や機能分化を含めた再編統合についての再検証を求めた公立・公的医療機関等424病院のリストを公表しました。大阪では10病院が挙げられておりますが、リストに挙げられた病院に通院されている方や、近隣にお住まいの方の中には不安を感じている方もおられると思います。こうした厚生労働省の施策の進め方は、国民の立場を全く考慮していないと言わざるを得ません。更に、社会保障の給付と負担のあり方を見直すために新たに設置された全世代型社会保障検討会議においても、経済界や政府内の関係審議会の有識者中心で議論が進められており、どちらかといえば経済の論理優先で国民医療を守る視点が欠如していると言えます。

 こうした状況に対し、大阪府医師会では今後も、国民の命と健康を第一に考え、国民が安心して暮らしていける国民皆保険制度を守るため、真摯に取り組んでまいりますので、医師会活動へのご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。