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大阪府医師会について

会長あいさつ

 大阪府医師会の茂松です。

 外出自粛要請や休業要請に対する国民の皆様のご協力により、新型コロナウイルス感染拡大の第1波を収束することができました。大阪府における感染者数もここしばらくゼロもしくは一桁代が続いており、医療に携わる者として改めて感謝申し上げます。

 6月19日には都道府県をまたぐ移動の自粛要請が全面解除され、また、同日にプロ野球も3カ月遅れで開幕しました。今後、サッカーのJリーグをはじめとするその他のスポーツや、各種イベントが開催されていく見込みとなっております。しかしながら、夜の繁華街などでクラスターが散発しており、依然として楽観できない状況であることに変わりはありません。

 現在、全世界で新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の研究および開発が進められております。大阪府においても、府内の大学などとの連携により開発を進めているワクチンの実用化に向けて、6月30日から、医療従事者20人から30人を対象として治験を行うとしております。その後、安全性が確認されれば、10月に数百人規模での治験を行い、年内に20万人分を製造、令和3年の春から秋にかけて実用化を目指すとしております。新型コロナウイルスワクチンの治験はわが国で初めてであり、その成果に大いに期待しております。

 一方、一度は新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めたと思われた中国・北京市で再び感染者が増加し、大規模な集団感染が発生いたしました。今後、わが国においても感染の第2波、第3波の到来が危惧されております。

 新型コロナウイルスが「未知のウイルス」であることを決して忘れてはならず、細心の注意を払わなければなりませんが、一方で、社会経済活動の再開も重要であります。ウイルスと共生していく、ウイルスとの共存を前提とした「ウィズコロナ」の時代をどのように生きるか、これを我々全員で考えていかねばなりません。

 感染防止のためにマスクを着用していることによる熱中症の危険性、子どもの予防接種控えなどをはじめとして、我々医療従事者として危惧する面が多々あります。大阪府医師会および大阪小児科医会では、一部の自治体で児童らに学校でのフェイスシールド着用を求めていることに対して、心身に影響を及ぼす可能性があると指摘しています。また、医薬品の承認がないのに、タンポポ茶に新型コロナウイルスに対する感染予防効果があると宣伝したとして健康食品卸売会社の経営者が逮捕されるなど、新型コロナウイルスに便乗した悪質商法や詐欺なども発生しておりますので、くれぐれもご注意をお願いいたします。

 大阪府医師会では、新型コロナウイルスの終息に向け、府民の健康を守る立場から行政機関と緊密な連携を図り、また、日本医師会や各地区の医師会とも協力しながら、より一層、尽力してまいります。

 今後とも、医師会活動へのご理解・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。