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大阪府医師会について

会長あいさつ

大阪府医師会の茂松です。
 令和となって初めての新年を迎えました。日本チームがベスト8初進出という輝かしい成績を残した、昨年のラグビーワールドカップに続き、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。国民すべてがワンチームとなって力を合わせ、大会を成功させねばならないと考えております。

 さて、超高齢社会を迎える現在、長生きをするということだけでなく、できるだけ健康で過ごす、健康寿命を伸ばすということが重要になっております。政府は人生100年時代構想を掲げており、昨年、「全世代型社会保障検討会議」を設置しました。会議の目的は「少子高齢化と同時にライフスタイルが多様となる中で、誰もが安心できる社会保障制度に関わる検討を行う」とされております。すべての団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年、更には65歳以上の高齢者人口がピークを迎え現役世代の人口減が加速する2040年を見据えて、年金・介護・医療・働き方についての議論が進められ、昨年12月に中間報告が取りまとめられました。

 中間報告では、懸案であった後期高齢者の窓口負担割合について、一定所得以上の方については2割とし、それ以外の方は1割とする、との方針が明記されました。年齢ではなく応能負担という視点を明確に打ち出しており、新たに75歳になる人から順次にではなく、75歳以上の対象者は一斉に負担増が懸念されます。長期にわたり頻繁に受診が必要な患者への配慮の検討も明記されていますが、今後の議論の推移を注視しなければなりません。また、紹介状なしで大病院を受診した際の特別料金の徴収額も増額するとともに、対象となる大病院も400床以上から200床以上に拡大するとしています。一方で、国民皆保険の根幹を揺るがしかねないと懸念された外来時におけるいわゆる「ワンコイン負担」の導入や、市販品類似薬の給付範囲の見直しについては、日本医師会の強い反対もあり、今回は盛り込まれませんでした。

 政府は6月に最終報告をまとめるべく、さらに議論を進めるとしておりますが、社会保障制度を持続可能なものにしていくために、世代間の不公平是正を名目として国民への負担増を図るとともに、大きなリスクに備える一方で、小さなリスクに対する保険給付のあり方を大きく見直すことが一貫した方針であるとされています。こうした方針の下、今後、より一層厳しい議論が行われることが予想されます。国民が安心・安全に暮らしていける環境を整備するため、今後の議論を注視し、我々の意見を主張していかねばならないと考えております。

 今後も“国民とともに歩む医師会”を目指し、努力してまいりますので、令和2年も引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。