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大阪府医師会について

会長あいさつ

 令和4年8月25日の大阪府医師会臨時代議員会で会長に選任・選定されました高井康之です。平成16年から26年6月までは、2年間の中断はありましたが理事として、平成26年6月からは副会長として大阪府医師会執行部に携わってまいりました。諸先輩方の国民医療を守るという熱意を受け継ぎ、皆さまの健康と命を守る活動を続けてまいります。

 私は、医師会の運営を担うにあたり、二つの視点を大切にしたいと思っています。

 一つは、医療を社会保障の理念を持って守っていくということです。社会保障は、国民の「安心」や生活の「安定」を支えるセーフティネットであり、すべての人々が協力し、支え合っていかなければなりません。医療もこの理念に基づいて守っていくことが重要だと考えています。

 もう一つは、国民皆保険制度を持続するということです。我が国では、昭和36年に国民皆保険制度が成立し、60年が過ぎました。世界トップクラスの長寿国となり、健康と命を守る大きな役割を果たしています。ただ、公的保険の適用から外れる診療の拡大や大幅な一部負担金の増加は、国民皆保険を形骸化させます。国民皆保険制度という「名」ではなく、「実」のある国民皆保険制度を持続させることが大切です。

 社会生活の基盤は健康です。健康を支えるためには、社会的共通資本として医療があり、国民皆保険制度で多くの方が広く医療を受けられる社会が必要だと考えています。それが脅かされるような動きには断固として反対してまいります。

 行政、地域医療推進協議会、府民の皆さまと協力し、これからも引き続き、笑顔があふれる街づくりができるよう、医療・介護体制を整備してまいります。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

第17代 大阪府医師会長
高井 康之(たかい やすゆき)
令和4年9月