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大阪府医師会フォトギャラリー
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四季折々の美しい風景や名所など、投稿をお待ちしております。
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撮影者:伊藤一男(阿倍野区医師会)
撮影機材:ニコンD100
撮影場所:吹田市万博記念公園・日本庭園
「祇園守(槿花)」(写真左)
「槿花一朝の夢」は儚さの譬えに言われ、茶人・千宗旦が夏の朝の茶席に好んで活けたことから「宗旦むくげ」とも呼ばれ、「日の丸むくげ」はその白地と底紅のコントラストが夏空に映え、思わず見とれてしまうのである。
正確には「白祇園守」、半八重咲きの純白色の槿、他の槿同様に7月から9月頃まで花をつける。特に京都では、祇園祭が行われる7月に茶席に好んで使われる。この「祇園守」は、ほの暗い茶室では涼やかな色気を帯びる花だが、強い日差しにすっくと伸びる姿には、その美しさと、真夏を生き抜く逞しさに強い感銘を憶えるのである。
名の故となる祇園祭もまた、灼熱の都大路を人々が闊歩する真夏の命の祭りである。
17日の山鉾巡行で、先頭を努める長刀鉾の音頭取りが手にする「音頭取扇」には白槿が添えられているのである。
「くちなしの花」(写真右)
……くちなしの花を花を見るたび
淋しい笑顔が また浮かぶ
くちなしの白い花
おまのような花だった
渡哲也歌う「くちなしの花」(作詞:水木かおる、作曲:遠藤実)の一節である。
花言葉「幸せを運ぶ」「清潔」……
撮影者:伊藤一男(阿倍野区医師会)
撮影機材:ニコンD100
撮影場所:吹田市万博記念公園・自然文化園・あじさいの森
日本の装飾芸術を代表する琳派芸術もまた、人工的に作りだした幾何学的な文様などはなく、みな自然のすがたをデザイン化するところからはじまっている。すなわち琳派の特徴は、形態の簡素化、変形、パターン化といった造形面の特徴が際立っているが、その造形の基にあるものはすべて自然の持つ形態である。自然が持っているリズムやパターンを鋭い感性で見抜き、造形化するのである。
またリズムやパターンという言葉がキーワードとなることで分かるように、心理的な心地よさを誘うという意味では、装飾芸術はきわめて音楽的だということができる。