TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

研修医交流会を開催

府医ニュース

2024年11月27日 第3091号

若手医師の声を聞く

医師会を新たな交流の場に

 大阪府医師会勤務医部会(部会長=澤芳樹・府医副会長)主催による「研修医交流会」が9月28日午後、大阪市内で開催された。研修医のほか臨床研修病院の関係者、府医役員・勤務医部会役員など約70人が交流を深めた。

 今年度は「学生から研修医へ、夢と現実と未来像」をテーマに掲げ、ワールドカフェ形式で研修医、先輩医師が同じテーブルにつき、議論した。
 当日は杉本圭相・勤務医部会副部会長(府医理事)の司会で開会。はじめに藤本康裕・同部会副部会長が「医師会」について説明した。藤本氏は研修医の視点で、医師会組織や活動内容、会費など疑問点を提示。各質問に答える形で分かりやすく解説した。そして、若手医師にとって医師会が気軽に利用できる組織になればと期待を寄せた。

ワールドカフェで意見を交換

 この日参加した研修医は28人。12のテーブルに分かれ、ワールドカフェ形式で、①医師としてのキャリアプラン(診療科・進路など)②楽しい勤務医生活・活躍している勤務医とは③働き方改革の現実(組織運営と現場の声)――を語った。
 ワールドカフェでは、少人数ごとに分かれて「カフェのような雰囲気」で自由に対話する。意見を集める手法の一つだ。交流会では、先輩勤務医、府医・勤務医部会役員、U40OSAKA勤務医部会委員、男女共同参画委員会委員の席は固定し、研修医がテーマごとに席を移動した。
 加納康至副会長は総括の中で、議論の盛り上がりを報告。足りなかった部分は「ぜひ懇親会で」と促した。

懇親会
年代超えて楽しい時間を共有

 懇親会のあいさつで澤副会長は、一昔前は医局主導であったが、これからは医師会の果たす役割が大きくなると言明。研修医らには「患者に寄り添い、治せる医師になってほしい」とエール。自分の選んだ道を究めることが大事だと述べた。
 清水智之理事の発声で歓談に移り、世代を超えて懇親を深めた。会場内では、清水理事とともに研修医と同世代の府医職員がインタビューに回った。自身が目指す医師像、希望する診療科、理想と現実のギャップなどを質問した。