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府医ニュース

2024年5月15日 第3072号

 ◆日本気象協会が向こう3カ月の気象予報を発表した。それによると、平均気温が高い確率が北日本で50%、東・西日本で60%、沖縄・奄美で70%とされている。今年もまた暑い夏になる予想である。
 ◆その原因として、偏西風の極端な蛇行によるものが指摘されている。これは地球温暖化によって、北極と赤道の気温差が小さくなっているためだという。
 ◆昨年、地球沸騰化という言葉が提唱されたが、この傾向は今後さらに悪化していく可能性が高い。我々はますます高温になっていく世界での暮らしを強いられそうである。
 ◆運動会などの学校行事の日程変更は各地ですでに行われており、今年の8月に阪神甲子園球場で開催予定の第106回全国高等学校野球選手権大会は、炎天下になることが懸念される日中の試合を回避すると発表された。医療の現場においても5月からの熱中症対策は必須となっている。
 ◆我が国は、世界では珍しく四季がある国であったが、これからは、夏と冬のみの二季の時代を生きていくことになるのかもしれない。(浩)