TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

「がん家族。」映画上映会

府医ニュース

2024年5月1日 第3071号

東大阪市三医師会の共催により開催

 布施医師会(平松久典会長)は河内医師会(佐堀彰彦会長)・枚岡医師会(五島淳会長)との共催により、2月10日午後、映画上映会を東大阪市内で開催した。

 冒頭、平松・布施医師会長が開会あいさつ。在宅で治療する時代へ移行してきたと述べ、この機会に在宅医療に関して学び、考えてほしいとした。
 映画上映に先立ち、布施医師会で在宅医療およびICTを担当する川邉正和理事が、「在宅医療の現場でICTを活用する重要性」をテーマとしたミニ講話を実施。在宅医療では、医療・介護など多職種の連携が欠かせないと前置き。その連携にはICTを活用する時代だと述べ、同医師会が導入している「ワンチーム東大阪」を紹介した。特徴は、患者・家族の目標を設定でき、他にはない唯一無二のツールだと強調。今後も患者・家族が望む場所で過ごせるよう、ICTの連携を推進したいと語った。
 その後、短編映画「がん家族。」を上映。監督の酒井たえこ氏(がん家族セラピスト/一般社団法人Mon ami代表理事)が大阪に住む2組のがん家族を114日間にわたり取材したドキュメンタリー作品となっている。上映前後には酒井氏が登場。映画のみどころや出演者との後日談などが語られた。また、がん家族になった時は、一人で抱え込まず、誰かに相談してほしいと述べ、「がん相談支援センター」等の相談窓口を紹介した。
 最後に、柏井朗・同医師会副会長があいさつ。がん家族になった時は、患者に関わる人々とともに、向き合い寄り添うことで、自分がどうすべきかがおのずと見えてくると締めくくった。