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第326回府医臨時代議員会

府医ニュース

2024年4月17日 第3069号

代議員の質問に執行部が見解

 第326回大阪府医師会臨時代議員会(岡原猛議長/定数273人)が3月28日午後、府医会館で行われた。今回は対面方式で開催し、217人が出席。令和6年度府医事業計画・予算が報告されたほか、5年度府医会費減免申請が承認された。

 岡原議長による開会宣言の後、高井康之会長があいさつ。まず、新型コロナウイルス感染症への警戒感を示し、再拡大に備える必要性を訴えた。また、能登半島地震の状況に触れ、南海トラフ地震を想定した災害医療体制の構築が重要と説いた。
 令和6年度診療報酬改定については、0.88%のプラスを一定評価。一方で、医療費適正化による大幅な減収を見越し、「非常に厳しい改定」との見解を示した。そのほか、医師の働き方改革、第8次医療計画、医療DXなど課題が山積していると言及。適切に対処するためには「医師会が一つにまとまり、国民に理解される政策提言が必要」と述べた。
 最後に事務局内部のハラスメント疑義事案は外部相談窓口および第三者委員会を設置すると報告。医師会運営は厳しいが、代議員の指導を仰ぎ、円滑に会務を進めたいとした。

事業計画・予算

 中尾正俊副会長が6年度事業計画を説明。その後、北村良夫理事が予算を報告した。収益計は29億6165万円で、事業費は19億6992万円、管理費は9億2525万円で、予算時点で収支差額は6647万円のプラス見込み。
 これに対して武本優次代議員(泉大津市)が、総務関係費用や給料手当の予算編成の過程などを質問。北村理事は適切に組んでいるとし、理解を求めた。

会費減免を承認

 北村理事より「5年度府医会費減免申請」が提案され、挙手多数で可決決定された。総額は6708万2千円。続いて岡原議長より、11人の代議員から書面が届いていたが、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」に基づき、代議員会では取り扱わないとの報告がなされた。
 松原謙二代議員(池田市)からは、今回の診療報酬改定は「決して許してはならないものだ」との意見があり、日本医師会代議員会で声を上げるよう要請があった。また、同氏は、民法上監事の権限が強化され運営に対し責任があると指摘。これを受けて前久保邦昭監事が、適切に調査しており、努力はしていると語った。宮川松剛理事は、松原代議員および前久保監事からの事務局に関する発言に補足を加えた。
 本代議員会の議事録は、大阪府医師会報7月号に掲載予定。