TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

大阪マラソン2024 盛大に

府医ニュース

2024年4月3日 第3068号

府医・大阪臨床整形外科医会が医師派遣

 第12回を迎えた「大阪マラソン2024」が2月25日に開催された。当日は朝から雨が降り最低気温4.2度とランナーには条件の悪いコンディション。約3万4千人が大阪府庁前をスタートし、大阪城公園のフィニッシュ地点までの42.195㌔を目指した。
 コロナ禍によって中止・縮小されていた大阪マラソンであるが、前回から一般ランナーも参加する大阪の一大イベントに戻っている。加えて、今大会では6年ぶりにチャレンジラン(7.2㌔)が復活した。
 当日は、医師・看護師をはじめ960人もの救護スタッフがランナーおよび観客の事故等に対応する中で、マラソンは95.8%、チャレンジランは98.9%のランナーが完走した。男子優勝者の平林清澄選手(國學院大學)の記録(2時間6分18秒)は、日本学生記録はおろか、初マラソンの日本最高を大幅に更新した。

医事・救護の面から選手をサポート

 大阪マラソン組織委員会には高井康之会長が委員として参画。同委員会「医事・救護専門部会」に前川たかし理事(健康スポーツ医学担当)が副委員長に就任している。
 大阪府医師会からは、日医認定健康スポーツ医を中心に22人を18カ所の救護所等や収容バス等に派遣。また、大阪臨床整形外科医会(藤本啓治会長)からの整形外科医約50人、大阪陸上競技協会所属の医師・看護師等が応急処置・一次救命などにあたった。
 そのほか、メディカルランナーや沿道での移動AED隊などが編成され、広範囲に及ぶサポート体制により、大会の安全な環境に貢献した。当日は、前川理事も早朝より救護本部に出務し、救護副本部長として各救護所の状況を見守った。

救急搬送14件、AED使用や重傷病者は無し

 なお、救護所等利用数は、救急搬送は14件、救護所利用は632件であったが、AED使用は無かった。出務医師らの迅速な対応により、大会は無事に終了した。