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医師・医療関係者のみなさまへ

将棋部だより

歯科医師会との対抗戦

府医ニュース

2024年3月20日 第3066号

女流プロが加わったチーム相手に善戦

 2月11日に大阪府歯科医師会との74回目の対抗戦を、大阪市中央区谷町の大阪府社会福祉会館で行った。早春の花の香りが漂う曇り日だった。
 英訳された俳句を読んだロラン・バルトは、「季節につれて変わる天候や風景を詠むことは、それらに個我を投影することで、変化しつつも普遍的な自然と個人の生とを反映させ合うことだ。俳句は生きてゆくに値するという思いを我々にもたらし、苦悩を癒してくれる」と述べた。将棋も世界から隔絶されないで生きられているとの実感を湧かす。そして、さあ生きてゆこうと思わせてくれる。
 医師チームの参加者は6人だったが、3回戦以降5人になった。歯科医チームは4人だったので村田智穂女流プロが加わり、1回戦と2回戦では2面指しをお願いした。
 歯科医チームは、学生時代から将棋部や道場で鍛えた強豪ばかりである上に女流プロが加わったから、医師チームは劣勢だと思われた。しかし全員が善戦し、チーム成績を2勝2敗として引き分けに持ち込んだ。これで通算成績を34勝27敗13分とした。
 医師チームの参加者は、手島七段(和泉市)、伊藤五段(野崎徳洲会病院/大東市)、濱田五段(東住吉区)、柿原三段(堺市)、準会員五段、準会員四段だった。
 両チームともに全勝者がいなかった。医師チームで3勝した伊藤は、対抗戦終了後に村田プロに平手で挑戦して見事勝利した。手島と準会員四段も村田プロに勝った。
 「季節はめぐる お城が見える 無傷の心がどこにある」とランボーの詩にある。敗北してもかまわない。それを心の糧にして我々は前進するのである。

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報告 手島 愛雄(和泉市)