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府医ニュース

2024年3月20日 第3066号

 ◆1月1日に能登半島地震が発生してから、2カ月半が経過した。すでに様々な支援が行われているが、復旧を妨げる多くの問題が発生しており、回復までの道のりは長期間に及ぶ可能性が高い。
 ◆2011年3月に発生した東日本大震災も、13年が経過した今なお復興の途上であることを考えると、息の長い支援が必要だろう。
 ◆日本は世界第2位の地震大国である。世界の陸地面積のわずか1%の我が国で、世界中の10%以上の地震が起こっていることを考えると、地震対策はもっと積極的に行われるべきである。
 ◆近年発生した阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などの大地震を通して、数多くの課題が指摘されたが、防災や復興に対する施策がいまだ十分になされていないことが、今回の能登半島地震で明らかになった。
 ◆今後、いつ起こってもおかしくないと警告されている南海トラフ地震や首都直下地震などの大地震が発生すれば、想像を絶する甚大な被害は免れないであろう。これらの災害に対する現実的な対策は急務である。(浩)