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医師・医療関係者のみなさまへ

第156回エイジレス健康講座

府医ニュース

2024年3月6日 第3065号

気になるシミ 皮膚科に相談を

 大阪府医師会はATCエイジレスセンターと共催でエイジレス健康講座を定期的に実施している。第156回の同講座は令和5年11月18日午後、同センター(大阪市住之江区)で「シミのはなし」をテーマに、河本英恵氏(大阪府女医会理事)が講演。近隣住民ら約50人が聴講した。
 河本氏はシミの種類として、▽老人性色素斑▽雀卵斑(そばかす)▽肝斑▽炎症後色素沈着▽後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)▽脂漏性角化症――を列挙。それぞれのシミのできやすい部位や大きさを示すとともに、発症原因や治療法について解説した。治療については、内服薬や塗り薬、レーザーなどがあり、シミの種類や本人の希望に沿って選択するとした。
 さらに、多くのシミの原因に紫外線が影響していると述べ、紫外線をブロックすることがシミ予防の基本と指摘。冬でも紫外線のダメージを受けていると語り、外出時は年中日焼け止めを塗ることを勧めた。また、肌をこする摩擦などの刺激がシミの原因になることもあり、洗顔時はよく泡立てて優しく洗うことが重要だとした。そのほか、よくある勘違いとして「美白化粧品」について言及。美白化粧品はシミやそばかすを予防するもので、肌を元々の肌以上に白くすることや、今あるシミを消すことはできないとして注意を促した。
 最後に河本氏は、肌は非常にデリケートと述べ、自身のシミを理解し手入れを行いつつ、気になるシミがあれば皮膚科に相談するよう呼びかけた。