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医師・医療関係者のみなさまへ

在阪5大学・2行政医師会役員との懇談会

府医ニュース

2024年3月6日 第3065号

医師の働き方改革をテーマに意見交換

 大阪府医師会勤務医部会(部会長=澤芳樹・府医副会長)は令和5年11月30日夕刻、大阪市内で在阪5大学・2行政医師会役員との懇談会を開催した。当日は「医師の働き方改革――地域・救急医療を維持するために我々ができること」をテーマに、勤務医部会役員、府医役員も出席。6年4月より運用が開始される医師の働き方改革への対応について議論を交わした。
 冒頭、高井康之・府医会長があいさつ。医師の働き方改革を進めるにあたっては、▽医師の健康確保▽地域医療の継続性▽医療の質の維持・向上――の視点が重要と指摘。時間外労働時間の上限規制や宿日直許可など課題は多いとしながらも、本懇談会で現場の意見を聞き、府医としても対応していきたいと述べた。続いて、澤部会長も本懇談会での議論を府医勤務医部会の活動に反映させていきたいとして、忌憚のない意見を求めた。
 懇談では、加納康至副会長が座長を務め、大阪大学、大阪医科薬科大学、関西医科大学、大阪公立大学、近畿大学、大阪府庁、大阪市役所の各医師会が医師の働き方改革に向けた取り組みや今後の課題などを発表した。
 その後、府医役員と勤務医部会役員を交えた意見交換を実施。大学病院からの医師派遣の対応に関しては、多くの大学病院が外勤先を把握・管理していると述べたほか、外勤先の宿日直許可の取得状況については注視していきたいとした。また、医師不足を懸念する声もあり、新専門医制度のシーリングの影響が大きいとの発言がみられた。