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医師・医療関係者のみなさまへ

大阪府医師協同組合 令和5年度文化講演会

府医ニュース

2024年2月28日 第3064号

元ラグビー日本代表・大畑大介氏が講演

 大阪府医師会・大阪府医師協同組合の共催による令和5年度文化講演会が11月25日午後、同組合本館で開催された。本講演会は会員とその家族、会員医療機関従業員への福利厚生事業として毎年開催している。今回は、元ラグビー日本代表主将の大畑大介氏を招き、「ラグビーは社会の縮図だ――信頼と個性の尊重でつなぐ組織力・団体力」と題して講演を行い、約70人が集まった。
 冒頭、小谷泰・同組合理事長は、事業への理解・協力に謝意を表明。4月より開園したアポロンキッズうえまち保育園やマスコットキャラクターの「ななまる」など、新たな事業を説示した。
 引き続き、紹介ビデオ放映後に大畑氏が登壇。大きな拍手で迎えられた大畑氏は、自身の生い立ちやラグビーを始めたきっかけを語った。小学生時代は泣き虫で友達がいなかった大畑氏は、「周りの子ども達が阪神タイガースに夢中になる中、ラグビーを始めることで目立つことができると思った」と回顧。自身は足が速かったことから、周りに興味を持ってもらい「自分の居場所が見つかったと感じた」と吐露した。その後、様々な挫折を繰り返しながらも「小さな成功体験を積み重ね自信が持てた」と明かし、明確な目標を持つこと、チームプレイの大切さを強調した。
 さらに、「選択肢があればしんどい方を選べ。そうすることで大きなものが得られる」との父の言葉を胸に日本一の練習量と言われる京都産業大学へ進学。大学時代の出会いや日本代表に選出された経緯、怪我に悩まされた引退間際までを振り返った。
 最後に大畑氏は、ラグビーを通して▽自身の表現の仕方▽周りの反響が自身の行動に影響を与える▽組織の中での役割――を学んできたと述べ、今後もラグビーの普及に努めると締めくくった。