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医師・医療関係者のみなさまへ

いくの健康&食育フェア

府医ニュース

2024年2月21日 第3063号

生野区民センターで4年ぶりに開催

 生野区役所主催、生野区三師会・生野消防署・区内各種団体共催によるイベント「いくの健康&食育フェア」が令和5年11月11日午後、同区民センターで開かれた。本イベントは、区民を対象として、地域医療の推進と健康保持増進を目的に隔年で実施している。
 開会に先立ち、谷本吉造・生野区医師会長があいさつ。本イベントは、新型コロナウイルス感染症の影響により4年ぶりの開催となったと述べた。また、同区内の警察署や消防署、学校などの協力を得て、趣向を凝らした様々なブースを設置していると説明。地域の課題の把握や区民の健康づくりの推進につながればと期待を寄せた。
 当日、医師会では、内科・小児科・外科・整形外科・眼科・耳鼻咽喉科などの専門医による「健康相談」を担当。同区医師会員が丁寧に応じた。そのほか、会場では▽食育クイズ▽血管年齢・体脂肪測定▽応急手当てと救命処置――など、体験を重視した健康啓発が繰り広げられた。
 また、大阪精神科診療所協会による市民公開講座を実施。京谷京子氏(京谷クリニック院長/同協会理事)が、「『整う』あなたの眠り」と題して講演を行った。京谷氏は、良い睡眠には「量・質・リズム」の3要素が必要と説示。睡眠時に交互に現れる「レム睡眠・ノンレム睡眠」の特徴や体内時計と日光の関係などを伝えた。また、不眠症による健康リスクに触れ、自分でできる対処法を解説。さらに、睡眠薬の副作用やアルコールの睡眠への影響を指摘し、過剰摂取に注意を呼びかけた。最後に、認知症との関連にも言及し、健康のために「良い睡眠」を心がけてほしいと締めくくった。