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医師・医療関係者のみなさまへ

令和5年度あすか会

府医ニュース

2024年2月7日 第3062号

大阪狭山市医師会の主務で開催

 令和5年度「医師会あすか会」が11月11日午後、大阪市内のホテルで開かれた。同会は、南河内ブロックの医師会(大阪狭山市・河内長野市・富田林・羽曳野市・藤井寺市・松原市)と柏原市・八尾市医師会で構成。今年度は大阪狭山市医師会(芝元啓治会長)が主務を担い、講演会および懇親会を行った。

 村本大輔・大阪狭山市医師会副会長の司会で開会し、はじめに芝元・同医師会長があいさつ。あすか会では様々な情報・課題を共有し、地域医療の推進に取り組んできたとして、今後も行政・関係団体と連携し、積極的に活動していくと語った。
 続いて、尾谷雅比古氏(立命館大学非常勤講師・天野山金剛寺文化財顧問・観心寺学芸員)が「楠木正成について」と題して講演。正成は千早赤阪村の出生で知られる武将であり、その生涯を解説した。元弘元年、鎌倉幕府討幕のため笠置山で挙兵した後醍醐天皇に呼応し、河内で挙兵。討幕後に謀反人とされたことで後醍醐天皇から離反した足利尊氏・直義らと争い、建武3年、湊川の戦で敗死した。史料に残る正成の生涯はこの5年間のみ。軍記文学『太平記』では、悪党的武将の典型として描かれる一方、儒学者には忠孝の臣として崇拝の対象とされるなど、多種多様な「正成像」が生まれ、いまだ謎が多い人物だと結んだ。
 その後の懇親会では、公務で出席が叶わなかった高井康之・大阪府医師会長に代わり、阪本栄・府医副会長が来賓あいさつを代読。まず新型コロナウイルスの感染状況に触れ、現在は減少傾向であるが、予断を許さない状況だと強調した。また、令和6年度のトリプル改定について、日本医師会の強い働きかけにより、非常に厳しかった「骨太の方針2023」の当初の内容が修正されたと説明。しかし、医療機関の経営は依然厳しく、普段から地域の医師会・関係者間で課題などについて意見を交わすことが重要だと呼びかけた。続いて、髙橋徹・大阪狭山市医師会副会長による乾杯の発声で歓談へと移り、参加者は懇親を深めた。最後に、次回当番の貴島秀樹・八尾市医師会長よりあいさつがあり盛会裏に閉会した。