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将棋部だより

1月例会の成績

府医ニュース

2024年2月7日 第3062号

対局には気合も大切

 1月21日に今年最初の例会を、大阪市中央区谷町の大阪府社会福祉会館で開催した。梅が開花しており、暖かく穏やかな日だった。
 「月日は百代(はくたい)の過客(くわかく)にして行きかふ年もまた旅人なり」と芭蕉は言った。命の根源には時間性があると感じたので、季語を重んじたのであろう。我々は盤上の宇宙を旅する。そしてミンコフスキーが言った「生きられた時間」を我がものにするのである。
 参加者は12人で、最近10年間で最も多かった。もつれた将棋が多かったこの日を象徴するかのように、最後に残った1局で優勝者が決まった。優勢な方が慎重になる余りに、怯みやすく緩手を指しやすい。局面が良くても悪くても、気合を込めて指すことが大切だと再認識させられた。
 結局全勝者がおらず、5人が3勝1敗だった。規定により東森五段(平野区)が優勝、青谷三段(高槻市)が2位、準会員四段が3位になった。他の参加者は手島七段(和泉市)、松村六段(池田病院/東大阪市)、伊藤五段(野崎徳洲会病院/大東市)、濱田五段(東住吉区)、山中五段(福島区)、佐野五段(豊中市)、柿原三段(堺市)、準会員五段、準会員二段だった。
 昼休みに昨年の成績優秀者などを表彰した。最多勝利は手島(16勝8敗)、2位が伊藤(15勝9敗)、3位が松村(12勝4敗)、だった。皆勤は、手島、伊藤、佐野の3人。佐野が3年連続で敢闘賞を受賞した。
 「あかあかと一本(ひともと)の路(みち)とほりたりたまきはる我が命なりけり」と精神科医の斎藤茂吉先生はお詠みになった。生涯芸に打ち込もうと決意なさった。我々もまた果てしない修行の道を歩み続けたい。そして永遠なるものに触れる体験をしてみたい。
 入部をお望みの方は、いずみがおかメンタルクリニックの手島(電話0725―56―2727)までご連絡ください。
報告
 手島愛雄(和泉市)