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医師・医療関係者のみなさまへ

郡市区等医師会組織強化担当役職員および臨床研修病院役職員合同連絡協議会

府医ニュース

2024年2月7日 第3062号

入会促進に向け医師会の役割を伝える

 郡市区等医師会組織強化担当役職員および臨床研修病院役職員合同連絡協議会が令和5年11月9日午後、大阪府医師会館で行われた。本協議会はウェブとの併用で実施され、日本医師会および府医の取り組みが報告された。

 冒頭、高井康之会長があいさつ。日医の施策を進めるためには組織力の強化が必須であり、そのためにはまず、「医師会の役割を理解してもらうことが大切」とし、本日の連絡協議会で趣旨を伝えたいと述べた。
 はじめに、坂本泰三・日医常任理事が、「医師会の組織強化について」と題して講演した。まず、日医の入会率に触れ、府医は全国平均を上回るものの、臨床研修医は全国平均を下回っているとのデータを示した。新規医師数は年間約9千人ずつ増加しており、若手医師の入会促進が重要な課題だと述べた。

医師会のメリットを説示

 坂本・日医常任理事は、医師会のメリットを「2つの視点で捉えてほしい」と指摘。一つは「医師が医師会を持つこと」とし、①日本の医療制度②国民の生命と健康③真摯に医療に取り組む医師④勤務医の健康――を守ることができると主張した。特に、政府交渉、新型コロナウイルス対応、医療事故調査制度の設立などに取り組んだ事例を挙げた。
 もう一つは、「医師が医師会に入会するメリット」であり、医師賠償責任保険、医師年金、女性医師・若手医師支援などを報告。医師が働きやすい環境を整えていると加えた。その上で、「医師会は地域の医師や多職種とのコミュニケーションの場」だと強調。医師会の存在が「すべての国民と医師のメリット」とし、引き続き入会促進に努めてほしいと訴えた。
 次いで加納康至副会長が、「医師会組織強化に向けた府医の取り組み」を説明した。はじめに府医の会員数および入会率の推移を提示。坂本・日医常任理事から指摘のとおり、研修医の入会促進が課題とした。これを受けて実施した郡市区等医師会へのアンケート結果を説示。勤務医や研修医の▽入会金・年会費▽手続き▽入会条件――などを紹介した。最後に、卒後2年までの医師の会費減免や様々な入会促進への取り組みで、「一定程度の入会が進んだ」と説明。今後も医師会活動への参画を促したいと力を込めた。