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2024年元日

府医ニュース

2024年1月17日 第3060号

 2024年は、衝撃の幕開けとなった。
 元日16時10分頃発生した「令和6年能登半島地震」。石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6、最大震度7。建物倒壊、土砂崩れ、液状化が広範囲にみられた。大津波警報が発表され、珠洲市等での津波被害。輪島朝市通りでの大規模な火災被害。停電や深刻な水不足。ライフラインの寸断が続く。崩落した家屋、山崩れ、焼け野原となった街並みを前に、立ちすくむ人々の姿に胸が潰れる想いだ。
 被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方々には謹んで哀悼の意を表する。
 県や市町村などの行政をはじめ、自衛隊、全国の緊急消防援助隊、全国の都道府県警察本部に設置されている広域緊急援助隊などが救助に当たる姿。崩落や寸断などの道路被害で支援活動が進まない中、DMAT(災害派遣医療チーム:Disaster Medical Assistance Team)が、混乱する地元病院と連携し、避難所に赴き診療する姿。DPAT(災害派遣精神医療チーム:Disaster Psychiatric Assistance Team)が出動し、DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム:Disaster Health Emergency Assistance Team)も現地に向かう姿。なにより、寒さの中、避難されている方々が、先の見えない不安に押し潰されそうな状況で、ペットボトル1本の水を並んで待ったり、床にひく段ボールを分かち合ったりする姿。報道を、固唾を呑んで観ていた。
 翌2日には、被災地への救援物資を乗せた海保機とJAL旅客機が、羽田空港滑走路で衝突する事故が起こった。空路での帰省ラッシュを直撃し、多大な影響が出た。
 気を引き締めて、自分にできることを行っていく。心の底から、早い復旧復興を願う。(颯)