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医師・医療関係者のみなさまへ

第12回中央区地域ケア研究集会

府医ニュース

2023年3月15日 第3030号

脳卒中の在宅療養者を多職種でどう支えるか協議

 中央区南医師会・東医師会を中心に関係団体で組織した中央区地域ケア研究集会実行委員会は、令和4年12月3日午後、第12回中央区地域ケア研究集会を同区民センターで開催した。当日はウェブを併用して実施され、約160人が参加した。
 冒頭、小畠昭重実行委員長(中央区南医師会長)があいさつ。同研究集会の歴史を振り返りつつ、さらに発展させていきたいと語った。また、稲嶺一夫区長も駆けつけ、行政と医療関係団体が共同し実施する同会の成果に期待を寄せた。
 当日は、「多職種で支える脳卒中の方の暮らし」をテーマに、まず、「脳卒中!ならへんために、なってしもたら」と題して、山上宏氏(大阪医療センター脳卒中内科長)が講演した。脳卒中は突然起こる病気で様々な後遺症が残ると指摘。高齢社会に伴い脳卒中の患者が増えると見通し、予防や急性期治療について解説を加えた。
 引き続き、呉沢哲氏(東歯科医師会常務理事)が座長を務め、「脳卒中の方の在宅生活を支えるケア・リハビリ・予防のとりくみ」として、事例・活動報告を実施。佐々木元勝氏(通所連絡会)、乾正人氏(訪問介護連絡会)、林宏和氏(東歯科医師会)、徳上洋之氏(南薬剤師会)、西村香穂氏(訪問看護ももの会)、永田弘子氏(居宅介護支援連絡会)がそれぞれ取り組みを発表した。その後のグループワークでは、「障害のある脳卒中の方の暮らしをどう支えるか」「起こり得るリスクや本人の思い」などの観点から検討がなされた。
 最後に同区在宅医療・介護連携相談支援室より、近隣区と共同作成した多職種連携ルールブック「れんけいのチカラ」が紹介された。