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医師・医療関係者のみなさまへ

大阪市内の往診チーム「KISA2隊・大阪」と会談

府医ニュース

2021年10月20日 第2979号

新型コロナ患者への往診には地域医療との連携が不可欠

自宅療養者に府下の520医療機関が電話・オンライン診療で対応

 新型コロナの第5波の感染拡大ピーク時に、大阪府では入院待機中の患者も含め2万人を超える自宅療養者があふれた。大阪府医師会はこれまで、電話・オンライン診療を行う約520の医療機関で応じてきたが、症状急変など往診が必要な患者も少なくない。

往診でのカクテル療法 全国で初のモデル実施

 このような状況下、府内では約600の医療機関が往診を行っている。また、府医では、生野区の葛西医院を中心に6つの診療所で組織する診療チーム「KISA2(きさつ)隊・大阪」(代表:小林正宣・葛西医院長)と連携し、大阪市内の往診体制を進めている。なお、9月17日には全国初モデルとなる「往診時での自宅療養者に対する抗体カクテル療法」を行い、30代患者の重症化を防いだ。

若い機動力に期待

 府医は9月27日午後、府医会館において同チームと会談を行った。小林氏は、ワンポイントの「点」の医療ではなく、治療後のフォローを含めた「線」の医療が重要と強調。茂松会長は、若い機動力のあるチームの活躍に期待するとともに、地域の診療所との連携、病院の後方支援により患者に安心を与える医療体制をつくりたいと協力を求めた。

KANSAI intensive area care unit for SARS cov2 対策部隊 in Osakaの略