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大阪府内科医会

府医ニュース

2021年5月19日 第2964号

第16回定時総会・記念講演会を開催

 大阪府内科医会(福田正博会長)は4月24日午後、大阪市内で第16回定時総会および記念講演会を開催した。今回は新型コロナウイルスへの感染防止を考慮し、会場の参加人数を抑えるとともに、オンライン配信を併用。あわせて151人が参加した。
 冒頭、福田会長は、新型コロナの第4波到来による3度目の緊急事態宣言が、4月25日から大阪府を含む4都府県に適用されると説明。日常診療に加え、PCR検査外来や発熱外来への出務、ワクチンの集団・個別接種に向けての体制構築など、第一線でコロナ対応に従事する同医会員に謝意を示すとともに、今後も地域のかかりつけ医のサポートとなる事業に注力していくと語った。続いて、茂松茂人・大阪府医師会長が来賓として登壇。同医会の地域に密着した活動に敬意を表した。また、新型コロナの動向に触れる中で、国が進める地域医療構想・地域医療計画に言及。今回のコロナ禍を踏まえ、新興感染症や災害発生時などの有事を見据えた医療提供体制へ計画の見直しが必要とした。そのほか、医療従事者へのワクチン優先接種の状況を報告。当初の予定より接種に遅れが生じているとして、柔軟に接種が進められるよう働きかけていくと述べた。
 次に、議案が審議され、令和3年度事業計画案を外山学・同医会副会長、同予算案を泉岡利於・同副会長が説明。いずれも挙手多数で承認された。その後、4月11日にオンラインで開かれた日本臨床内科医会の総会において、中尾治義・同監事が地域医療功労者表彰を受賞した旨の報告があり、福田会長から表彰状が手交された。
 総会終了後に開かれた記念講演会では、田中宣暁氏(桜橋渡辺病院心臓・血管センター不整脈科長)による教育講演「心房細動アブレーションに期待できる効果と周術期抗凝固療法の現状」、井上耕一氏(大阪医療センター循環器内科不整脈センター長)による特別講演「プライマリケア医に知ってほしい、心房細動治療の最新の考え方」を実施。心房細動アブレーションの効果や再発因子、術後の外来管理のポイント、治療のステップ、確認と診断の重要性などが各氏から示された。