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医師・医療関係者のみなさまへ

府立高校へ 適切な学校医配置を

府医ニュース

2020年8月19日 第2937号

府医ほか3団体が教育庁へ要望

 大阪府医師会、大阪府眼科医会(佐堀彰彦会長)、大阪府耳鼻咽喉科医会(川嵜良明会長)、大阪府立高等学校校医会(松本泰仁会長)は6月22日午後、大阪府別館において酒井隆行・大阪府教育委員会教育長へ、すべての大阪府立高等学校に眼科、耳鼻咽喉科の学校医を置くよう要望書を提出した。
 現在、大阪市立の高等学校には眼科・耳鼻咽喉科の学校医が配置されているが、大阪府立高校には内科系の学校医しか置かれていない。令和4年4月に大阪市立高校が大阪府に移管されることに伴い、学校医の配置基準が大阪府と合わせられ、「眼科・耳鼻咽喉科の学校医が配置されなくなる状況」が懸念される。そこで、府医では、学校医部会を中心として関係の3団体と協議した上で要望書を作成。生徒の健康を守るためにも、専門医による健診の必要性を強く訴えた。
 当日は、森口久子理事、宮浦徹氏(大阪府眼科医会理事)、川嵜氏、森脇計博氏(大阪府耳鼻咽喉科医会理事)が参席し、それぞれの立場から学校健診に関する見解を提示。森口理事は、今回と同様に大阪市立特別支援学校が大阪府へと移管された際の問題を振り返り、「同じ轍は踏まないようにしたい」と強調。要望書を読み上げ、酒井教育長へ提出した。
 酒井教育長は、児童ファーストで健康を守ることが原則であり、大阪市・府で基準が異なっていた経緯を確認した上で、「問題があればコストをかけてもも改善したい」と言及。現状を分析して解決に向けた方向を模索するとした。