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医師・医療関係者のみなさまへ

布施医師会「脳の健康教室」開講式

府医ニュース

2019年12月25日 第2914号

認知症に優しいまちづくりを

 布施医師会(松山浩吉会長)は東大阪市「一般介護予防事業」を受託。その一環として、「脳の健康教室――がんばるのぉ」を同医師会館で開講した。本催しは、学習療法によるシニア世代の脳機能改善とともに、教室への参加を契機とした地域コミュニティの活性化を目的に実施。11月から令和2年2月の4カ月間で計13日にわたり、音読や簡単な計算、コミュニケーションを通じた学習を行うほか、体操、健脳エクササイズ、同医師会員による健康レクチャーなどの取り組みを予定している。
 11月11日に行われた開講式では、参加者・サポーターら約50人が出席。松山会長はあいさつで、認知症は「歳を取れば誰にでも起き得る身近な病気」と説明。東大阪市が、認知症を抱えても最期まで住みやすいまちになるよう注力すると述べた。また、参加者が本教室を卒業後、認知症に優しいまちづくりの担い手として活躍することに期待を寄せた。
 次に、学習療法センターから教材の使い方について説明が行われた後、参加者とサポーターが向かい合わせになって、読み書き・計算・数字盤の3つを用いた「楽習」に取り組んだ。また、「楽習」実施後は感想を話し合い、親睦を深めた。
 初日の終わりには、同医師会理事の田仲みすず氏があいさつ。田仲氏は、脳の健康教室を機会に「仲間をつくってほしい」と述べ、教室帰りに一緒にお茶をするなど、楽しい活動を広げることが地域のコミュニティづくりにつながっていくと結んだ。