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府医ニュース

2019年10月16日 第2907号

 ◆オールブラックスのシャツ姿でいて、同じ姿の外国人男性から胸に手を当てての合図。ラグビーサポーター同志の共感。ワールドカップが楽しまれている。
 ◆ラグビー日本代表の半数ほどが、外国人である。他の国の代表に参加したことがなく3年以上住んだ国で代表の資格を得る。留学などで来日し、ラグビーを通して日本に溶け込んだ人達である。国籍に拘らないフェアプレー精神であろう。
 ◆外国人選手は、国内のチームにあって、卓越した技術と姿勢で他の選手の目標となっている。加えて、母国の代表に入ることはもうない。日本を第二の母国とし、骨を埋める覚悟を持っていると思える。私達にとって、かけがえのない人達といって過言ではない。
 ◆しかし、日本は特別な技能を持たない外国人にフェアな社会とは言えない。安定した職に必要な言葉と技能を得るための支援を、社会資本として充足せねばならない。同伴している子ども達の将来を開く教育体制の充実も必須である。そうして私達と一緒に社会を支えてもらえる。(翔)