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医師・医療関係者のみなさまへ

第6・7ブロック女性医師支援懇談会

府医ニュース

2019年7月3日 第2897号

働きやすい職場を目指して

 大阪府医師会第6(堺)・第7(泉州)ブロック女性医師支援ワーキンググループは、6月6日午後、大阪労災病院(堺市)で女性医師支援懇談会を開催。「女性医師支援と働き方改革――女性医師も男性医師も働きやすい職場を目指して,語ろう!raconteur」と題し、講演および意見交換を行った。

 冒頭、笠原幹司理事はあいさつで、働き方改革関連法が順次施行される中、医師の時間外労働についても議論が進められていると説明。いかに効率良く仕事をするかが求められているとし、本懇談会が「働きやすい職場づくり」のヒントになればと期待を寄せた。司会進行は、村上城子氏(同ワーキンググループ委員長/和泉市立総合医療センター総長)が務めた。
 まず、小牟田清氏(第二大阪警察病院長)が「女性医師支援と働き方改革」と題して講演。女性医師の割合が年々増加する中、子育てと仕事の両立に必要なものとして、▽職場の雰囲気・理解▽勤務先における託児施設▽休暇の取りやすさ▽当直・時間外勤務の免除――等が挙げられると指摘した。また、支援が必要な女性医師およびイクメン医師の数を把握することが大切であると述べ、大阪警察病院での子育て支援対策を紹介。更に、医師の労働負担軽減の取り組みに関して、同病院では医師だけでなく全職域の負担軽減に努めているとした。その他、組織改革の必要性、診療科を越えた取り組み、診療体制の変更等を課題に挙げた。
 引き続き、良本佳代子氏(同ワーキンググループ委員長代理/大阪労災病院糖尿病内科・健康診断部長)が座長を務め、参加者との意見交換を実施。村上委員長、小牟田氏に加え、笠原理事、矢野隆子理事、森口久子理事が、男性医師や女性医師、若手医師、各診療科など様々な立場からの意見を踏まえ、フロアを交えて議論を繰り広げた。