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府医ニュース

2019年6月19日 第2895号

◆交通事故にあい、死亡・重傷となる小学生は、5年間で6千人。下校時の事故に注目すると、低学年ほど目立っている。1年生は600人と、6年生の3倍。
◆下校中の事故は4~6月に集中し、1年生では5月中旬から下旬に多く見られる。入学して1カ月、新しい環境や友人に慣れる頃か。友人との楽しい下校に、注意が散漫となるためか。5月は1年生の危機である。
◆社会人1年生にも5月危機がある。こちらは、職場や人間関係になじめず、メンタルヘルスの不調。五月病である。5月初めの連休で、職場を離れることがきっかけとも。今年は異例の10連休。五月病が、例年よりも目立ったようだ。
◆五月病に限らず、10連休の評判は芳しくない。行政・保育・医療など、重要な社会インフラの維持が問題となった。医療では、診療所や民間病院を中心に、10連休中に数日間通常勤務体制とし、診療の維持に努めた。普段より多くのニーズがあり、地域医療を守ったと言える。労働環境の改善の中、大型連休は必要なのか。(翔)