TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

30年度改定「向精神薬長期処方の減算」始まる

府医ニュース

2019年4月17日 第2889号

「不眠」「不安」受講記録の各自保管を

 平成30年度診療報酬改定では、「不安、不眠の症状を有する患者に対し、ベンゾジアゼピン系受容体作動薬を1年以上にわたり、同一の成分を同一の1日当たり用量で連続して処方した場合、処方料(42点)が29点、処方箋料(68点)は40点に減算」との通知が設けられた。これに当たる平成31年4月診療分より減算しなければならない。しかし、「不安または不眠にかかる適切な研修」を修了した医師は、減算の対象とならない。

日医e-ラーニングによる取得も可能

 当研修は、厚生労働省事務連絡で日本医師会生涯教育制度のカリキュラムコード(CC)20「不眠」、69「不安」を満たす研修とされ、いずれかもしくは両方で2時間以上受講すること(2単位以上の取得)とされている。「日医e-ラーニング」による単位取得も可能である(現在CC20のみ受講可能)ので、未修了で当該処方に関与する会員は積極的に活用されたい。
 また、日医e-ラーニングによる受講が困難な場合は、本紙「学術講演会のお知らせ」(毎月第1水曜日発行号)、本会ホームページ「医師・医療関係者のみなさまへ」「研修会(https://www.osaka.med.or.jp/doctor/training-list)」等でCCを確認の上、適宜受講願いたい。
 本会ではこれまで、近畿厚生局等への当該研修受講証明等の提出要否について問い合わせてきたが、提出を要するとの通知は発出されていない。そのため、日医e-ラーニング等の受講記録を各自で保管されたい。併せて、日本医師会生涯教育制度研修会の受講記録は、例年5月頃に各会員へ受講記録の提出漏れを防ぐため案内されるが、その中でCC20、69が2単位以上あれば、受講記録として活用できる。単位やCCに関しては府医学術課(電話06―6763―7006)まで、診療報酬点数に関しては府医保険医療課(電話06―6763―7001)へ確認願いたい。