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医師・医療関係者のみなさまへ

後期高齢者のフレイルに関する医師向け研修会

府医ニュース

2026年2月18日 第3135号

フレイルの予防に向けた取り組みを解説

 大阪府医師会は令和7年11月14日午後、7年度大阪府後期高齢者医療広域連合委託事業の一環として、「後期高齢者のフレイルに関する医師向け研修会」を府医会館で開催。ウェブとの併用で、郡市区等医師会の担当理事ら約50人が受講した。

 はじめに、澤井貞子理事があいさつ。本研修会を通じて、フレイル予防に寄与し、後期高齢者の健康増進につながればと期待を寄せた。
 次いで、吉本慎吾氏(大阪府後期高齢者医療広域連合給付課長)が、「令和7年度後期高齢者医療健康診査と高齢者保健事業の実施状況について」と題して講演した。まず、後期高齢者の保健事業と介護予防を一体化した取り組みについて概説。身体的フレイルやオーラルフレイルに関する対策強化を重点的に行っていると述べた。健康診査事業においては、診査結果の通知が、▽健康への意識を高める▽医療機関を受診する▽医療専門職による保健指導を受ける――などのきっかけとなり、早期発見・早期治療に直結すると伝えた。また、受診勧奨の一つである「健康診査未受診者受診促進事業」を紹介した。
 続いて、山本浩一氏(大阪大学大学院医学系研究科老年・総合内科学教授)が、「かかりつけ医が見逃さない後期高齢者のフレイル(後期高齢者健診と最近の話題)」をテーマに登壇。山本氏は、フレイルは75歳から急増すると指摘した。一方で、適切な介入により自立した状態に戻すことが期待できる段階であり、フレイルの発見が要介護の予防につながると加えた。かかりつけ医は、①早期発見②適切な介入③要介護への移行を遅らせる――といった3つの対応が求められ、「後期高齢者の質問票」を正しく理解した上で活用することが大切だと説いた。さらに、フレイルの予防・改善には、栄養と運動を組み合わせることが有効だと推奨。そのほか、暦年齢以外の背景因子を考慮した診療や、高齢者の健康を最も脅かす高血圧への注意を促した。
 なお、視聴にはID・パスワードが必要となるため、視聴を希望の方は府医健診事業課(電話06-6763-7568)まで連絡されたい。