TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

在阪5大学・2行政医師会役員との懇談会

府医ニュース

2026年2月18日 第3135号

医師会の認知度向上などについて意見交換

 大阪府医師会勤務医部会(部会長=澤芳樹・府医副会長)は令和7年11月27日夕刻、大阪市内のホテルで在阪5大学・2行政医師会役員との懇談会を開催した。当懇談会は、平成8年度に、在阪5大学医師会との意見交換の場として開始。以来、2行政医師会も参加し、相互理解と情報共有を通じて勤務医部会活動の充実を図っている。今年度は、「勤務医に対する医師会の認知度向上に向けて」と「医局の変化および今後の課題について」をテーマに、同部会役員や府医役員らが意見を交わした。

 懇談会は、杉本圭相・同部会副部会長(府医理事)の司会により進行し、冒頭、加納康至・府医会長があいさつ。勤務医にとって「医師会が身近な存在として認識されているとは言い難い」とし、その距離をいかに縮めるかが課題だと述べた。さらに、医局のあり方の変化に言及。懇談会での議論を通じて、教育の質と研究環境の充実をいかに確保するかについて、多くの示唆を得ることに期待を寄せた。
 また、藤本康裕・同副部会長は、勤務医が直面する課題が複雑化していると語り、現場の声を医師会活動に反映していくことが、当部会に課せられた重要な使命だと言明。医師会の存在意義に関して発信することを強く推進しながら、育成・教育・連携に係る仕組みについてもともに考えていきたいと力を込めた。

医師会に関するより良い周知が必要

 阪本栄・府医副会長と杉本同副部会長が座長を務め、各大学・行政医師会が、①勤務医に対する医師会の認知度向上に向けて②医局の変化および今後の課題(大学医師会のみ)――を発表した。土岐祐一郎・大阪大学医学部医師会長、鶴田大輔・大阪公立大学医学部医師会長、森脇真一・大阪医科薬科大学医師会長(府医勤務医部会常任委員)、岡田英孝・関西医科大学医師会副会長、杉本同副部会長(近畿大学医師会)、笹田徹・大阪府庁医師会支部長代理、細井雅之・大阪市役所医師会長(同部会常任委員/府医理事)が、勤務医らを対象に行った事前アンケートの結果を考察。医師会に対する誤解や認知度の低さが示され、医師会の目的や活動、関連団体などについてより良い周知を求める声が上がった。

会員の過半数が勤務医顔の見える関係性を

 清水智之・同部会常任委員(府医理事)は、日本医師会員の約6割が勤務医だと前置きし、医師会が行う勤務医への支援・処遇改善に向けた取り組みを紹介した。大阪府の状況を日医や中央に届ける上で、大学・行政医師会や各病院長との連携を強化したいと説示。「顔の見える関係性」の大切さに触れ、本懇談会での忌憚のない意見を要請した。
 意見交換では、医師会活動に参画する開業医と勤務医の割合に論及。役員などには、時間の割きやすさなどから開業医が多いと指摘し、勤務医の参画を増やすには、時間確保への工夫や周囲の意識改革も必要だとした。

互いに協力し診療所と病院の分断を阻止

 宮川松剛・府医副会長が閉会あいさつで、第8次医療計画では府医の強い働きかけもあり、大阪基準によって病院における医師の必要数を独自に算出しているが、多くの圏域で不足していると説明。診療所と病院が分断されることなく、協力しながら進めていきたいと呼びかけ結んだ。
 引き続き懇親会が催され、役員や委員らが親交を深めた。