TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

調査委員会だよりNo.133

HPKIカードはお持ちでしょうか?

府医ニュース

2026年2月4日 第3134号

 令和7年3月に実施したインターネットによる会員意見調査で、次の設問に対して1587人から回答を得たので報告する。
 「電子処方箋には医師の電子署名が必須ですが、それには日本医師会発行の医師資格証をはじめとしたHPKIカードや、スマートフォンからもHPKI電子署名を行うことができるデジタル医師資格証などのHPKIセカンド電子証明書が必要です。HPKIカード(医師資格証やデジタル医師資格証など)を既にお持ちですか」との設問における業務種別にみたHPKIカード所持率を示す。全体での普及率は45.6%であったが、診療所長は57.3%、病院長34.4%、勤務医24.3%であった。
 また「会員自身のマイナンバーカードで医師資格電子署名ができる状態でしょうか」との設問では、「できる」は20.7%にとどまった。「電子処方箋を発行した経験はありますか」の設問には、「ある」の回答がわずか8.0%だった。参考値として、5年3月の同インターネット調査ではHPKIカード普及率は36.1%であった(回答数1047人)。病院勤務医に比し診療所での普及が進んでいること、直近の2年間での普及率が約10%増加したこと、電子処方箋の普及はいまだ進んでいないことが分かった。
 HPKIカードとは、Healthcare Public Key Infrastructure(医療福祉分野の公開鍵基盤)のことで、医師・薬剤師等の資格を証明し電子署名にも使われる。医師については厚生労働省の認可を受けた日医認証局が発行する。国会で審議が予定されている改正医療法の目玉の一つは医療DXの推進である。近い将来に訪れるオンライン診療、電子処方箋が当たり前の時代には、HPKIカードは必須アイテムとなる。

文 木島 祥行(枚方市)