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医師・医療関係者のみなさまへ

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府医ニュース
2026年2月4日 第3134号
大阪府医師会主催、大阪小児科医会後援による令和7年度「第2回小児救急医療研修会」が7年10月9日午後、府医会館で行われた。ウェブとの併用により開催され、約80人が聴講した。
新田雅彦氏(府医救急・災害医療部委員)が座長を務め、坂東賢二氏(和泉市立総合医療センター小児科部長)が「小児の循環器疾患(川崎病など)・腹部疾患への対応」と題して講演。坂東氏はまず、小児の休日夜間急病診療所における診療を想定した「川崎病」患者の特徴や診療のポイントを解説した。冒頭、川崎病は炎症を起こすと巨大冠動脈瘤が発生する恐れがあると注意を喚起。要因として、診断の遅れと急性期治療の不十分さを挙げた。特に4歳以下の罹患率が高く、流行には季節的な波があるとし、▽発熱や眼球結膜充血が高頻度▽不定形な発疹▽年少児におけるリンパ節腫脹は低頻度――といった傾向を示した。不全型であっても軽症とは限らないため、発熱が長引く場合は積極的に病歴を聴取し、BCG接種痕の発赤があれば10病日以内に心エコーを行う必要があるとした。
また、年長児の川崎病では診断が難しく、「頸部リンパ節腫脹」「咽頭所見」「不定型発疹」などが多く見られる一方で、四肢末端の変化は乏しいと加えた。肝機能障害の合併も多く、疑わしい場合は早期に小児科を紹介するようアドバイス。休日夜間急病診療所においても、発熱と発疹を伴う年少児ではBCG接種痕を確認し、不全型であっても軽視しないよう注意を促した。
さらに腹部疾患については、急性腹症時に全身状態が悪い時には、腹部以外の症状が目立つことがあると指摘。術前診断は難しいが、迅速な判断と対応が予後改善に直結すると伝えた。便秘や感染性腸炎の場合が多いが、腸重積症や虫垂炎などの重症例を見逃さないために、①便性の確認②腸重積の除外③浣腸後の痛みの改善の有無――の3点を重視すべきと説示した。