TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

大阪狭山市医師会主催 市民向け講演会

府医ニュース

2026年2月4日 第3134号

ACPとエンディングノートをテーマに講演

 大阪狭山市医師会(芝元啓治会長)が主催する在宅医療・介護連携推進事業の一環として、令和7年11月14日午後、同市内で「老いじたく、してる? してない?」と題して、田中忠德氏(此花区医師会顧問・行政書士・社会福祉士)が講演。市民約40人に加え、ケアマネジャーなどの専門職が参加した。松向寺孝臣・同医師会副会長が開会のあいさつで、ACPと人生会議の誕生からこれまでの経緯を説明し、同市で市民向け講座としてやりたかった企画だと述べた。
 田中氏はまず、老いじたくについての話に触れ、何をするべきかを一つひとつ提示した。今からできることとして、身の回りの整理や自分の望む医療を考えることを挙げた。そして残された人のために、遺言書を作成することも重要であると語った。一方で、遺言書はハードルが高いため、まずはエンディングノートを推奨。大阪狭山市が作成しているエンディングノートも例に出し、どういう項目の記載が必要かを示した。次に、ACPについて説明し、意思決定支援の方法や難しさを解説。中でも、「カリフォルニアから来た娘症候群」は、どんな現場でも決まったことをひっくり返す親族の存在に、専門職の参加者は強く共感した。続いて、もしバナゲームを紹介し、意思決定支援にも有益な方法と強調。今後は、同市でも「もしバナゲーム」を用いた研修を進めていくことになった。
 最後にACPの中心となる人(意思決定の支援を受ける人)には、〝雑談力〟が有益で、日頃から自分の考えていることを周囲に伝えておくことも重要であると、ユニークな切り口で会を締めくくった。
報告 大阪狭山市医師会