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府医ニュース

2026年1月21日 第3132号

 ◆年末恒例「今年漢字」。今回は、「熊」。山里だけではなく、街角に何度も熊が現れた。何人も傷つき、休校や閉店までも引き起こした。
 ◆里では、熊の多くが「駆除」と称して、殺処分に。熊は害獣なのか。人手の入った山では、熊は暮らしにくくなるという。途方もない時間をかけて形作られた自然・生物の多様性が急速に劣化していることを恐れる。自然とどう向き合えるか。
 ◆旭川市のアイヌ記念館で、猟で殺めた熊の命を鎮め、感謝を込めて山に返す儀式に出合った。動植物すべてが、カムイ【神】の使いとして畏敬の対象である。ピリカ ウレシカ【動植物すべてが、同じ立ち位置で、互いに助け合い、育て合う良い暮らし】という。
 ◆医療にあって、患者さんの立ち位置が、「パーソンセンタードケア」から「ペイシェントエンゲージメント」に進化している。医療者の環の中に患者さんが立つ――患者さんを支える医療から、患者さんも環の一員となる――患者さんが参画する医療へ。皆等しく手をつなぐピリカ ウレシカに向かう。(翔)