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医師・医療関係者のみなさまへ

令和8年 府医新春互礼会

府医ニュース

2026年1月21日 第3132号

医療の質と安全を守り医療提供体制を強化

 大阪府医師会は1月5日午後、大阪市内のホテルで令和8年府医新春互礼会を挙行した。郡市区等医師会長や会員のほか、大阪府選出の国会議員・大阪府議会議員・大阪市会議員・行政関係者や医療関係団体など約430人が参集。賀詞を交わし、懇親を深めた。

 栗山隆信理事の司会で始まり、加納康至会長が登壇。関係者各位に対し、大阪府の地域医療への理解と支援に深謝した。物価高騰や人材不足など医療を取り巻く厳しい状況に触れ、7年度補正予算による財政支援や8年度診療報酬改定における改定率の上昇に言及。現場にとって大きな前進だと評し、関連団体の尽力に謝意を表した。一方で、「改定率の上昇はゴールではなく、持続可能な医療を守るための第一歩」とし、▽救急・周産期・小児など重要領域の維持▽在宅における医療・介護連携▽医療従事者の確保と定着▽医師の働き方改革と医療提供体制確保の両立――など山積する難題を指摘。「医療の質と安全を守りながら、地域全体を支え合う体制をさらに強化したい」と見解を示した。
 また、今年の干支を引き合いに、すでに走っている医療現場において、「しっかりと走りきれる体制づくりの年にしたい」と言明。一人ひとりの意思表示が集団の声となり、社会に届けることができると訴え、一層の支援を呼びかけた。
 当日は、吉村洋文・大阪府知事(渡邉繁樹・副知事代読)と横山英幸・大阪市長(山本剛史・副市長代読)からの祝辞(別掲)に続き、大阪府三師会を代表し、深田拓司・大阪府歯科医師会長があいさつ。三師会が連帯し、大阪府民の健康長寿を守るためにしっかりと支えていきたいと力を込めた。

プラス改定も引き続き力強い働きかけを

 自見はなこ参議院議員は、昨年、大阪・関西万博が成功裏に閉幕したことに触れ、医療提供体制確保への協力に謝意を表明。また、高額療養費制度の見直しを振り返り、「医療界の代表は患者の代表でもある」とし、高額療養費制度のセーフティーネットとしての役割の重みについて与野党を超えて実感したと明かした。次期診療報酬を巡っては、次世代への責任として着実に対応していくことを誓った。小林孝一郎参議院議員は、自見氏に同調するとともに、30年振りに3%を超えた次期診療報酬のプラス改定に対し、「まだ十分とは言えない」と強調。引き続き地域医療を守っていく覚悟だと決意を語った。
 続いて、乾英夫・大阪府薬剤師会長の乾杯の発声で歓談に移り、参集者らは賀詞を交歓。国会議員が政党別に登壇し、代表者が祝辞を述べた。

発展を一歩一歩重ねる

 閉会にあたり澤芳樹副会長は、「毎年、降りかかる難題をしなやかに柔軟に解決し、府民の健康を守るのが府医」とし、地に足を付けた発展を一歩一歩重ねていくことが我々の使命だと結んだ。

大阪府・大阪市
府医との一層の連携を要請

 吉村洋文・大阪府知事(渡邉繁樹・副知事代読)は、地域医療の充実や健康増進に向けた取り組みに感謝の意を示した。切れ目のない医療提供体制の構築や今後起こり得る自然災害などへの確実な準備を行うとともに、地域包括ケアシステムの構築など、府民にとって安全・安心な社会の構築に向け、引き続き協力を要請した。
 横山英幸・大阪市長(山本剛史・副市長代読)は、大阪・関西万博における医療救護体制や外国人患者の受け入れ体制の確保などへの多大な貢献に謝辞を述べた。今後も大阪の未来に向けた活動を進め、活気あふれる大阪を目指して市民サービスの拡充を図るとし、さらなる連携を求めた。