TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

新年のごあいさつ

大阪府医師会 副会長 阪本  栄

府医ニュース

2026年1月7日 第3131号

府民との共通認識・価値観のもと医師が診療に専念できる環境づくりを

 明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。この数年間はコロナ禍に翻弄されましたが、ようやく通常の診療に戻りつつあるようです。しかし、医療機関における経営悪化はますます深刻さを増しており、現場では早急な支援がないと立ち行かなくなっています。病院、診療所、公民問わず全国的なことで、地域医療の崩壊が危惧されます。医療機関の経営悪化は、長年の医療費抑制策によりコロナ前から予兆は見られていました。コロナ禍においては、各種補助金などにより表面上一時的には好転しているように見えましたが、国からの支援がなくなってからは日ごとに悪化し、深刻な経営状況が顕在化しました。
 大阪府医師会ではこのような状況を府民に知っていただき、ともに考えていくことを目的に昨年10月2日に大阪府病院協会、大阪府私立病院協会、大阪府医療法人協会、大阪精神科病院協会との5団体で合同記者会見を行いました。当日は多くのマスメディアにご参加いただき報道されました。今後も、必要に応じて病院団体とともに医療者の総意としての要望・提言などを行っていきたいと考えています。
 経営悪化の要因は、コロナ禍を契機とした受診控え、人件費・物価・材料費の上昇、消費税の負担など複合的なものですが、何よりも、多くの医療機関が収入の基本とする診療報酬が現状に見合っていないことが主因と考えます。
 昨今、若い医師の直美が話題となっています。医師の数は確実に増えていますが、地域・科目格差はあるものの大阪においても医師の不足感は否めません。これには医師の働き方改革や直美などが影響しているものと思われます。長期の医療費抑制策が、若い医師の中で保険診療に未来を描けずに自由診療への行動変容を来しているのではないでしょうか。
 今後も地域医療を守るため、医師が安心して保険診療に専念できるような環境を作るために府民との共通認識・価値観を持って医師会活動を推進していく所存でございます。本年もよろしくお願いいたします。