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大阪府眼科医会主催 第52回「目のすべて展」

府医ニュース

2025年12月3日 第3128号

「見える喜び」は今日のアイフレイル予防から

 大阪府眼科医会(佐堀彰彦会長)は、10月12日、13日の2日間にわたり、大阪市内で「目のすべて展」を開催。両日合わせて約700人が来場した。本イベントは、厚生労働省が提唱する「目の愛護デー(10月10日)」に因んで実施されており、52回目となる今回は「『見える喜び』は今日のアイフレイル予防から」をテーマとした。
 開会あいさつで佐堀・大阪府眼科医会長は、同医会の活動を紹介するとともに、アイフレイルについて言及。アイフレイルのチェック項目を示し、セルフチェックを促した。その上で、アイフレイルが疑われる場合は早めに近くの眼科を受診するよう呼びかけた。
 特別講演では、府内5大学の医師が、「白内障」「緑内障」「網膜疾患」――について講演したほか、第79回日本臨床眼科学会共催市民公開講座として、瓶井資弘氏(愛知医科大学医学部眼科学講座教授)が「片目で見たら歪んでいませんか?――黄斑の病気」と題して講演を行った。瓶井氏は、黄斑の病気として、▽加齢黄斑変性▽黄斑前膜▽黄斑円孔▽黄斑浮腫▽中心性漿液性脈絡網膜症――を解説。失明の原因となる病気もあるため、早期発見・早期治療が重要だと訴えた。
 さらに、網膜色素変性症により50歳で中途失明した噺家の桂文太氏が登壇。盲導犬との生活を語ったほか、落語を披露し会場を盛り上げた。

目の健康相談も実施

 会場内では「目の健康相談」も受け付けており、両日にわたり約100人が相談。同医会所属の眼科医が親身に相談に応じ、アドバイスする姿が見られた。