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医師・医療関係者のみなさまへ

和泉市民健康まつり

府医ニュース

2025年11月26日 第3127号

一人ひとりがめざすウェルビーイング

 和泉市三師会や同市など11団体で構成する和泉市民健康まつり実行委員会(委員長=永田就三・和泉市医師会長)は、9月14日に同市内で和泉市民健康まつりを開催。約1千200人の市民が訪れた。
 開会式では、主催者を代表して永田・同医師会長があいさつ。第4次健康都市いずみ21・食育推進計画においては、「一人ひとりがめざすウェルビーイングのまちいずみ」をスローガンに掲げ、行政と各団体、市民らが協働し、計画を推進していくと強調。本健康まつりもその一環と語り、この機会に自身の健康について考えてほしいと呼びかけた。次いで、辻宏康・同市長が登壇。健康寿命を延ばす取り組みを推進していくと力説した。
 会場内には、各団体による健康にまつわるブースが設置され、多くの市民で賑わった。医師会コーナーでは、血管年齢測定や体脂肪・筋肉量測定、CKDクイズなどを実施。同医師会員らが出務し、健康づくりへのアドバイスを行った。
 また、講演会では、「あなたの腎臓は大丈夫?――腎機能の低下を見逃していませんか?」と題して、田中秀昌・同医師会副会長が講演した。田中氏は、腎臓の機能を解説するとともに、成人の約8人に1人が慢性腎臓病(CKD)の疑いがあると指摘。一方で、自覚症状が少ないため毎年健康診断を受けることが重要だと訴えた。さらに、糖尿病や高血圧などの生活習慣病は腎機能の悪化につながるため、日々の生活習慣の見直しが必要とまとめた。
 さらに、和泉市立総合医療センターは、「もしもの時の家族会議――笑顔と涙のACP劇場」を企画。同センターの医療従事者らに加え、永田・同医師会長や辻市長が寸劇を披露し、笑いを交えつつ、ACP(人生会議)の重要性を分かりやすく伝えた。