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医師・医療関係者のみなさまへ

10月度郡市区等医師会長協議会

府医ニュース

2025年11月19日 第3126号

 10月度郡市区等医師会長協議会(令和7年度第7回)が10月24日午後、大阪府医師会館で行われた。本文は加納康至会長あいさつ(要旨)。

 半年の日程で開催された「大阪・関西万博」が10月13日に閉幕した。府医は、万博会場内の2つの診療所の運営に関わり、日曜・祝日の計148日間において医師を派遣した。府医会員延べ140人に出務いただき、無事に万博が閉幕したことに感謝申し上げる。
 10月21日に召集された臨時国会では、高市早苗氏が総理大臣に指名された。就任後初の記者会見では、次期診療報酬改定を待たずに補助金の前倒し措置を行う旨を表明している。少数与党での国会運営のため、安定した政権運営となるかは見通せないが、次年度改定の前に補正予算を活用した支援策が前倒しで講じられるよう、引き続き日本医師会と連携しながら動向を注視していく所存だ。
 9月度郡市区等医師会長協議会で伝えたとおり、10月2日に大阪府下5医療団体が揃って合同記者会見を開いた。会見の模様は、府医の公式YouTubeチャンネルにてご視聴いただける。
 病院の救急医療体制、特に高齢者の救急搬送の増大が大きな懸念事項になっている。消防署の救急車出動体制も逼迫し、現行のシステムでは多様な救急ニーズに対応できない状況だ。こうした背景もあり、近年は病院経営が非常に厳しい中でも、「病院救急車」の導入に踏み切る病院が増えている。病院の運営は極めて厳しく、クラウドファンディングに頼らざるを得ないとの実態もある。必要な支援策については、府医から行政などに求めているが、地域医療を守るためにも先生方のご理解とご協力をいただきたい。
 また、医師会の組織率の強化は、医師会のプレゼンスと政策への影響力を高めるために非常に重要だと考える。日医の会員数調査は12月1日時点を基準としているが、これは代議員数にも影響することから、継続的な入会促進にご協力いただきたい。
 会務運営に対し、引き続きのご支援をお願いしたい。