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祭りのあと

府医ニュース

2025年11月19日 第3126号

 巷で言う「万博ロス」に陥っています。閉幕後、夢洲駅の階段のミャクミャクの絵がまだあるうちにと思って見に行ったぐらいには重症です。
 開幕前は、あまり興味がありませんでした。予約の取り方も私には難しそうでした。それでも地元だし、1回ぐらいは行こうと開幕前日の夜というギリギリになって何とか前売り券を1回だけ買いました。
 初めて行ったのは、開幕から1カ月以上経ってからでした。まず、大屋根リングに感動しました。ユニークな形のパビリオン群は、外観を見ているだけでも楽しいものでした。知らないうちに2万歩ぐらい歩いていました。
 今から思えば、あのあとすぐ通期パスを買って、暇を見つけて短時間ずつでも行くべきでした。休診日にも何かと仕事があり、あまり行く暇がなかったのも事実ではあるのですが。
 2回目に行ったのはその約1カ月後で、たまたま大規模な花火の日でした。夜空に次々に打ち上がる華麗な花火を見ていたら、ふいに「生きていて良かった」と思いました。万博に「はまった」瞬間だったかもしれません。
 しかし、次はいつ行こうかと考えているうちに日が過ぎていき、暑くなり、どんどん混んできて、結局あまり回数多くは行けず、パビリオンも少数しか入れていません。やり残したことばかり思われます。
 大屋根リングの内側には、一時的で仮のものではあっても「世界平和」「多民族共生」があったと思います。今回の万博のレガシーをどう生かすかは社会の課題ですが、私が個人的に学んだことは、「情報に惑わされず、自分の目で確かめる」「思い立ったら早く行動に移す」です。(瞳)