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府医ニュース

2025年11月19日 第3126号

 ◆今年の秋も足早に過ぎ、衣替えも慌ただしい。地球温暖化による気候変動で、風情豊かな日本の四季は、趣のない二季へと変わりつつある。
 ◆急速な温暖化は、主にエネルギー産生等のための化石燃料燃焼によるものとされ、開発による森林伐採がさらにそれを加速する。今、世界規模で再生可能エネルギーが推進されている。ただ、それにも課題は多い。釧路湿原周辺をはじめ、全国各地で相次ぐメガソーラー建設の問題がその一つだ。自然環境・景観を犠牲にしたエネルギー対策など本末転倒で、その本質を見失ってはいないか。
 ◆自民・維新連立政権となり、医療改革の行方が懸念される。OTC類似薬の保険適用見直しや病床削減による医療費抑制策、診療所をなおざりにする病院および介護施設への物価高対策、中医協改革で医師会の影響力の弱体化などの内容が並ぶ。
 ◆地域医療を支える診療所を分断した適正に欠く医療改革となれば、診療所存続の危機を招き医療難民が増加する。それこそ医療改革の本質を見失うことになりかねない。(誠)