
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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府医ニュース
2025年10月29日 第3124号
昭和57年、厚生省(当時)は9月9日を「救急の日」、同日を含む1週間(日曜日から土曜日まで)を「救急医療週間」に制定した。以来、大阪においても毎年記念行事を行っており、本年度の催しを9月11日午後、大阪府医師会館で実施。救急医療被表彰者をはじめ約100人が参集した。
救急医療功労者表彰式典は、大阪府・大阪市・大阪府下消防長会・府医の主催で開催。鍬方安行・府医救急・災害医療部副部長(府医理事)の司会で始まり、冒頭、主催者を代表し加納康至会長があいさつした。
加納会長は出席者に対し、日頃の昼夜を問わない献身的な活動に謝意を表明。南海トラフ地震発生の懸念や、近年の異常気象を要因とした自然災害による甚大な被害を引き合いに、日頃からの備えの大切さを強調した。また、大阪では民間医療機関が救急医療・急性期医療を支えている現状に触れ、より質の高い体制作りに向けた行政の支援を要請。引き続き、郡市区等医師会や関連団体と連携し、さらなる発展に尽力することを誓った。
続いて、救急傷病者の受け入れや搬送業務に長年携わってきた個人に対し、主催団体が表彰状・感謝状を贈呈した。あわせて、司会の鍬方理事より令和7年度救急医療功労者厚生労働大臣表彰受賞者(鍜冶有登氏/岸和田徳洲会病院救命救急センター長)が紹介された。
来賓として出席した髙倉俊二・近畿厚生局長は祝辞で、参席者らの長年にわたる貢献に敬意を表した。また、2040年を見据えた「新たな地域医療構想」では、各地域に応じた在宅医療・介護提供体制の実現を目指しており、近畿厚生局としても救急医療を含む医療提供体制のさらなる充実に努力を続けていくと言明。一層の理解と協力を呼びかけた。
被表彰者を代表して謝辞を述べた織田順氏(大阪府知事表彰)は、受賞にあたり、救急医療功労者として高い評価を受けたことは身に余る光栄であるとともに責任の重さを強く認識し、気持ちを新たにさらに邁進したいと語った。その上で、本日の受賞者がそれぞれの立場で今後も救急医療の充実・発展に努め、各地域において社会的役割を果たしていくと結んだ。
大阪府知事表彰
○大阪大学大学院医学系研究科救急医学教授/同大学医学部附属病院高度救命救急センター長
織田 順
○関西医科大学附属病院管理師長
徳山 博美
大阪市長感謝状贈呈
○大阪けいさつ病院ER・救命救急総センター長
水島 靖明
大阪府下消防長会会長感謝状贈呈
○堺市立総合医療センター副院長
中田 康城
大阪府医師会長表彰
○さわ病院理事長・院長
澤 滋
○馬渕放射線科医院長
馬渕 洋一
○大阪府済生会吹田病院 小児科科長兼新生児科科長兼周産期・新生児センター科長(部長)
小川 哲
○市立豊中病院小児科部長
荒堀 仁美
消防関係
○大阪市消防局消防司令
奥村 守
○豊中市消防局消防司令
松下 裕
○守口市門真市消防組合消防本部消防司令補
坂田 吉弘
○岸和田市消防本部消防司令補
堀添 晃司
○島本町消防本部消防司令補
宇佐美 達也
厚生労働大臣表彰
○岸和田徳洲会病院救命救急センター長
鍜冶 有登
(敬称略)