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医師・医療関係者のみなさまへ

9月度郡市区等医師会長協議会

府医ニュース

2025年10月15日 第3123号

 9月度郡市区等医師会長協議会(令和7年度第6回)が9月26日午後、大阪府医師会館で行われた。本文は加納康至会長あいさつ(要旨)。

 9月7日に石破茂首相が退陣表明を行ったことから、自民党新総裁の選出に注目が集まっている。6月に閣議決定された『骨太の方針2025』に記載された「経済・物価動向等を踏まえた対応に相当する増加分を加算する」とした対応が、施策として確実に反映されるよう動向を注視していかねばならない。
 昨年度に引き続き、府医では病院協会との合同懇談会を開催している。今年度第1回となる7月4日の懇談では、医療機関の経営状況や人材確保の難しさなど、現場が直面する厳しい実情を共有した。私より、「年末の予算編成を見据え、医療関係団体が合同で記者会見を開く場を設けたい」と提案し、了承を得たことから、8月末に打ち合わせを兼ねた第2回の懇談会を実施した。
 会見は、10月2日に開催し、府医、大阪府病院協会、大阪府私立病院協会、大阪府医療法人協会、大阪精神科病院協会の5団体の会長が出席し、中央の医療団体の発信と歩調を合わせつつ、民間の医療機関が多い大阪特有の問題を織り込んだ発信を行う予定にしている。あわせて、実際に医療を受ける府民一人ひとりの理解・協力を得る観点から、「かかりつけ医を持つこと」や「上手な医療のかかり方」についても提言する予定だ。会見の模様は、本紙や公式SNSアカウントなどで後日お知らせするが、府内の医療団体が一堂に会する記者会見は今回が初めてだ。
 私が委員として参画している日本医師会の医療政策会議においても、都道府県医師会から国民への積極的な情報発信を求める意見があった。今後、令和8年度診療報酬改定に向けた議論が中央社会保険医療協議会で活発化することは自明であり、日医による政権与党等との交渉は年末にかけて厳しさを増すと思われる。各地域から医療現場の実態を府民・国民に伝えることで、中央での議論を後押しする会見となるよう準備を進めていくので、次回の会長協議会で概要をご報告できればと考えている。
 府医公式SNSとしてX(エックス/旧ツイッター)の運用を、8月25日よりスタートさせた。これは、日頃からの積極的な情報発信を通じて医療に対する府民・国民の理解を得るための施策の一つだ。「医療の恩恵を受けるのは、あくまでも府民・国民」である点を念頭に置きつつ、府医のキャラクター「らっふぃ~」が医療トピックスをつぶやいている。私の公務の様子などもリアルタイムで投稿していく予定をしており、Xを利用されている先生方やご家族、また診療所のスタッフには、フォローしていただきたい。
 引き続き、会務運営に対するご理解・ご協力をお願いしたい。