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医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年10月1日 第3122号
7月31日、堺市消防局の協力の下、高石市立総合保健センターにて、恒例の救命救急講習会を開催した。毎年恒例となっているこの講習会は、当初は、3時間の「初級救命救急講習会」を行っていたが、夏休み中に実施した結果、中学生や高校生の参加も増えてきたため、今年は90分の「救命入門コース」に変更した。
「救命入門コース」は、胸骨圧迫とAEDの使い方を中心に訓練を行うもので、対象者は小学校4年生以上となっている。時間も短いため参加しやすいのではないかと考え、幸い定員30人に対して38人の応募があった。保健教諭に引率された小学5年生や、母親と一緒に参加された6年生の子どもの参加もあり、随分と参加者の裾野が広がったことを嬉しく思う。
講習会では、初めにVTRを視聴。蘇生処置をする前には周囲の安全確認を行うこと、自分一人で頑張るのではなくて周囲の人に参加してもらって、交代しながら蘇生処置をしていくことが重要だとしている。
続いて、一人ひとりに配布された胸骨圧迫モデル「あっぱくん」の心臓を圧迫するところから実技講習。参加した小学生は、「(胸骨圧迫は)思ったより力がいって、大変でした。もっと鍛えて、頑張ります!」と、とても意欲的に語ってくれた。
胸骨圧迫は約2分での交代が推奨されているが、実際に2分でも胸骨圧迫を続けるのは大変だ。救急車が到着するまでの間、交代できる人がいれば、心肺蘇生が続けられ、あなたの大切な人の命を救うことができるかもしれない。そのために今後も講習会を続け、心肺蘇生ができる人を増やしていきたいと考えている。
また、「あっぱくん」と訓練用のAEDは、高石市医師会にも常備している。修了証を発行できるような本格的な講習はできないが、簡単な講習や、貸し出しも行っているため、「一度あっぱくんを使ってみたい」「ちょっとだけなら、やってみたい」という方は、同医師会事務局(電話072-265-5188)まで相談いただきたい。
報告 高石市医師会