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医師・医療関係者のみなさまへ

令和7年度 七石会総会

府医ニュース

2025年9月24日 第3121号

堺市医師会の主務により開催

 堺市医師会および泉州地域ブロック6医師会(岸和田市・貝塚市・泉佐野泉南・泉大津市・和泉市・高石市)で構成される七石会は8月23日午後、大阪市内のホテルで令和7年度総会を開催。今年度は堺市医師会(岡原和弘会長)が主務を務め、各医師会役員ら約110人が一堂に会した。

 冒頭、岡原・堺市医師会長があいさつ。今回初の試みとして総会前に会長会議を実施し、7月に行われた参議院議員選挙の総括と今後の選挙対策について意見を交わしたと報告した。釜萢敏・日本医師会副会長の当選に安堵したものの、大阪のA会員1人当たりの得票数は全国で最下位であったとし、今選挙での課題を次回に生かしていきたいと述べ、引き続きの協力を求めた。
 当日は、大阪府医師会から加納康至会長、阪本栄・北村良夫両副会長が参席。加納会長は来賓あいさつで、参議院議員選挙における釜萢・日医副会長の当選を祝するとともに会員の協力に謝意を述べた。一方で、医療機関の経営状況は非常に厳しく、安定的な経営に資するよう令和8年度診療報酬改定に向けて日医との連携強化を図っていきたいと力を込めた。
 次に、「近畿大学おおさかメディカルキャンパスについて」と題して、安松隆治氏(近畿大学病院副院長)が特別講演を行った。安松氏は、今年11月に開学・開院する新キャンパスを紹介。地域住民が敷地内を自由に往来できる「地域一体型キャンパス」となっていると強調した。また、病院はICT・AIを積極的に活用したスマートホスピタルとなっていると言及。アバターを活用した無人受付サービスや、専用スマートフォンアプリによる受診歴・処方歴の確認、診察予約確認などを説示した。さらに、医療従事者には1人1台のスマートフォンを配布し、チャットによる情報共有やタスクシフト・シェアなどコミュニケーションの円滑化に期待を寄せた。
 最後に、次期当番医師会の永田就三・和泉市医師会長が登壇。七石会の結束を高めていきたいと次回総会への抱負を語り閉会した。