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医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年9月3日 第3119号
令和7年度第1回郡市区医師会学校保健担当理事連絡協議会・学校医部会常任委員会が7月10日午後、大阪府医師会館で開催され、ウェブとの併用で郡市区医師会の担当役員ら58人が出席した。なお、今年度から本協議会と常任委員会が合同で行われることとなった。
森口久子・学校医部会副部会長(府医理事)が司会を務め、宮川松剛・同部会長(府医副会長)があいさつ。学校現場を取り巻く課題が年々複雑化・多様化している中で、学校医の親身な対応が、精神的・身体的発達段階にある児童生徒の健康を守る礎になっていると強調。また、ライフステージ初期に健康の基盤を構築する上で学校医の存在は欠かせないとし、さらなる支援と協力を要請した。
協議事項では、森口理事が7年度事業計画を説明し、承認を得た。7年度から新たに盛り込まれる学校保健・学校安全に係る事業として、▽大阪市教育委員会との協働による「Osaka city Education Network(OEN)」▽府医学校医部会作成の「児童生徒のこころのケア――関係機関との連携の手引き」の活用・普及――を紹介した。
引き続き、6年度の事業内容を報告。大阪府立高等学校における眼科・耳鼻咽喉科領域の健診について、専門医によって実施される環境が整ってきたことに触れ、「非常に前向きな制度が確立された」と力を込めた。さらに、児童生徒1000人以上の大阪市立学校に配置できる健診協力医に関して、5年度までは1人の配置を可能としていたが、6年度からは2人になったと解説。内科学校健診を巡る学校現場での課題解決に向けた大阪府教育庁・大阪市教育委員会との定期的な協議を実施していることも伝えた。
そのほか、学校感染症などに係る登校・登園に関する意見書や指定学校医制度・認定更新状況、学校医マニュアルなどについて説明した。