
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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勤務医部会活動報告
府医ニュース
2025年8月27日 第3118号
大阪府医師会勤務医部会(部会長=澤芳樹・府医副会長)は7月15日夕刻、第57回定例委員総会を開催。府医会館とウェブ会議のハイブリッド形式で実施し、121人(委任状提出者69人含む)が出席した。
杉本圭相・同部会副部会長(府医理事)の司会で開会し、冒頭、加納康至・府医会長があいさつ。現在の病院経営を巡る厳しい環境について言及した。診療報酬の抑制や医療資材・人件費の高騰が重なり、兵庫県の病院が経営難で診療休止を余儀なくされた例を挙げ、深刻な状況であると憂慮。また、日本医師会が大学教員をはじめとする勤務医の低い給与水準による人材流出を問題視し、国に提言していることにも触れた。こうした課題に対し、加納会長は医師会の組織力強化のため、若手・研修医を含む勤務医の入会促進、医師会活動への積極的な参画を強く呼びかけ、現場の声を執行部へ届けるよう求めた。
さらに、6月13日に閣議決定された「骨太の方針2025」に関して、税収等の上振れ分の活用や幅広い職種の賃上げを確実に実現する旨の文言が盛り込まれた点を紹介した。来年度の診療報酬改定にその内容を反映させるための努力が必要だと強調。加えて、若手医師の組織への参加促進も急務であると述べ、研修医交流会やU40OSAKA勤務医部会の活動などに力を入れ、若手医師の参加を促進していきたいとし、研修医や未加入の勤務医の入会促進への協力を呼びかけた。
続いて、同部会規約に則り草野孝文・同部会常任委員を総会議長に選出。草野議長は委任状提出者を含め、出席者数が全ブロック委員の過半数に達しているとして、本総会が有効に成立していることを宣言した。
引き続き、杉本副部会長より役員交代、藤本康裕・同部会副部会長より令和6年度庶務・会計および6年度事業の報告がなされた。議事では、杉本副部会長より7年度事業計画および予算について、それぞれ説明の上、提案。採決の結果、賛成挙手多数により双方ともに承認された。