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医師・医療関係者のみなさまへ

台北医学大学から訪問

府医ニュース

2025年8月20日 第3117号

サイバーセキュリティーなど課題を共有

 7月21日には、台北医学大学の理事長ら総勢11人が来館。府医役員らと歓談した。同大学で学んだ石井豊氏(石井クリニック院長)が通訳を務め、医療を巡る話題を共有した。
 はじめに、加納会長が、限られた時間ではあるが、互いに学び合いたいとあいさつ。それを受け、陳瑞杰理事長が、歓迎に感謝の意を表し、引き続きの交流を呼びかけた。
 石井氏を中心にテーブルを囲み、▽サイバーセキュリティー▽医師偏在▽人材不足――などを討議した。台湾において、サイバーセキュリティー対策は、各医療機関で行う認識だと前置き。対策に完全はなく、常に「いたちごっこ」と指摘した。その上で、同大学の関連医療機関では、3カ所でデータのバックアップを取っていると明かした。費用負担は莫大になるが、これは「未来への投資」であり、不可欠なものだと説明した。
 また、医師偏在対策に関しては、日本で近年推進されている「大学病院への医師派遣機能の追加」に言及。台湾では数年前から始まっている旨が説示された。台湾においても、医師をはじめ人材不足が深刻であり、政府に課題を投げかけているとした。