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医師・医療関係者のみなさまへ

第37回 浪速区健康展

府医ニュース

2025年8月20日 第3117号

澤井理事が特定健診の受診を呼びかけ

 浪速区医師会・歯科医師会・薬剤師会が主催する「第37回浪速区健康展」が6月7日午後、同区民センターで開催され、区民など約210人が訪れた。

 開会に先立ち主催者を代表し、久保田泰弘・浪速区医師会長があいさつ。本健康展の実施にあたり多くの団体の協力に謝意を表した。また、今回のテーマは「予防医療」であり、本健康展が健康意識の向上につながることに期待を寄せた。続いて、武市佳代・同区長が登壇。同区は今年で100周年を迎えたと報告するとともに、人生100年時代の中、健康寿命の延伸に向けて取り組みを進めたいと言明した。
 健康講座では、澤井貞子・大阪府医師会理事が、「カラダの声、聞こえてますか?――健康診断でカラダのチェックを!」と題して講演。澤井理事は、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な疾患は突然起こるのではなく、不健康な生活を積み重ねた結果であると指摘し、特定健診で生活習慣病を早期に発見し、治療を開始することが重要だと語った。さらに、特定健診の検査項目や対象年齢などを説示しつつ、健診は自身の健康に対する自己投資であり、促進することで将来的には自治体における医療費の削減にもつながると強調。大阪市の健診受診率は全国的に低く、特に浪速区は大阪市内24区で最下位と明かし、受診率の向上が喫緊の課題だと締めくくった。
 会場内では、協力団体による様々なブースが出展された。同医師会は健康相談コーナーを設け、診療科ごとに会員医師が区民の相談に応じた。ステージ上では、笑福亭飛梅氏が健康落語を披露。落語を通じて健康増進を呼びかけたほか、大抽選会が行われるなど、大いに盛り上がった。