TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

令和7年度 大阪府看護協会通常総会

府医ニュース

2025年8月20日 第3117号

看護の質の向上に尽力

 大阪府看護協会(弘川摩子会長)は6月25日午後、令和7年度通常総会を大阪市内で開催した。

 総会の議事では、6年度決算・監査報告および7年度改選役員選出・推薦委員選任を審議。また、会員確保・収支改善に向けた対応として、▽入会金廃止▽拠点の統合▽会費改定――などの議案が上程された。報告事項では、6年度事業報告や7年度重点事業・事業計画および収支予算が説明された。
 総会に先立ち行われた開会式では、弘川・看護協会長があいさつ。日本看護協会において、「看護の将来ビジョン2040」が公表され、人々のいのち・暮らし・尊厳を守り支え続けるため、看護が進むべき方向性や果たすべき役割が明示されたと言及した。大阪府看護協会では同協会と連携を図りながら、使命の一つである「看護の質の向上」に努め、人材確保・処遇改善に尽力すると強調。また、新たな地域医療構想では、看看連携はもとより多職種連携を進める必要があるとし、引き続き理解・協力を呼びかけた。
 続いて来賓祝辞では、吉村洋文・大阪府知事(西野誠・大阪府健康医療部長代読)、横山英幸・大阪市長(青木理恵・大阪市健康局健康推進部保健指導担当部長代読)が日頃の健康医療行政への貢献に感謝の意を表し、同協会のますますの発展に期待を寄せた。また、現在開催中の大阪・関西万博における医療救護体制の確保等にも謝意を示した。

看護職は地域支える要 加納会長が祝辞

 その後、加納康至・大阪府医師会長が登壇。2040年に向けて地域包括ケアシステムの構築が重要視される中、看護職の果たすべき役割は一層広がっていると語った。さらに、災害発生時における被災地支援や避難所では、被災者の健康管理に重要な役割を果たしており、「地域を支える要」であると説示。今後も府民の命と健康を守るため、関係団体が一丸となって活動を展開していく必要があるとし、協力を要請した。
 引き続き、木野昌也・大阪府病院協会長はあいさつで、昨今の病院経営の危機的状況を訴え、病院医療や地域医療で重要な役割を担う看護師にはこれまで以上に力を発揮していただきたいと力を込めた。
 最後に、大阪府看護協会長表彰の受賞者が発表され、弘川・同協会長から表彰状が手渡された。