TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

泉大津市医師会ACP啓発講演会

府医ニュース

2025年7月30日 第3115号

ACPみんなで考えよう 自分らしい人生の最終段階

 泉大津市医師会(武本優次会長)は3月22日午後、同市内でACP啓発講演会を開催。「ACPみんなで考えよう 自分らしい人生の最終段階」をテーマに基調講演や総合討論などが実施され、約180人が参加した。
 冒頭、武本・同医師会長があいさつ。「誰しもがいずれは人生の最終段階を迎える」ことに触れ、その時良い人生だったと思えるためにACP(人生会議)を学んでほしいと語るとともに、本講演会が今後の道しるべになればと期待を寄せた。
 引き続き、武本・同医師会長が基調講演。ACPの概要について説明し、患者と家族のQOLが向上する有力な手段と訴えた。また、「健康状態や病状の変化、生活状況に応じて繰り返し行う」と言及。患者と医療や介護を担当する多職種、患者の家族、信頼できる人らが共通理解をもった上で、医療やケアに反映させていくことが重要と伝えた。
 その後、▽急性期病院(花谷彰久氏〈泉大津急性期メディカルセンター心不全センター長〉)▽慢性期病院(太田忠信氏〈府中病院総合診療センター総合内科・緩和ケア科部長〉)▽在宅医(川端徹氏〈泉大津市医師会副会長〉)▽地域包括支援(曽我智子氏〈泉大津市社会福祉協議会地域包括支援センター保健師〉)▽在宅看取り家族(奥野孝子氏)――それぞれの立場から発表が行われた。総合討論では演者をパネリストに、ACPを始めるタイミングや周囲の人との関わり方などについて意見を交わした。